2016.05.04: 古くなった情報を修正。ようやくr1935以降のパラメータに対応。
「x264でブルーレイ規格に準拠した形式で出力したい場合はどうすれば良いか」が知りたくて、色々と調べてみたページです。
以下のページが大変参考になりました。
猫科研究所 - x264とBlu-ray
この記事はshon3i氏のdoom9での発言に依存しており、彼のpostが不正確であった場合、この記事は全く正しくない可能性があります。との注意書きがありますが、手元の素材をこの方法で出力した所、(今の所は)全く問題なくブルーレイにオーサリングでき、Disc再生時にもトラブルは発生していません。
イチバンのポイントは[--nal-hrd]と色空間bt709の指定でしょうか。
--crf や --vbv-maxrate はある程度ならお好みの数値でOK。
※赤字の [-o out.264]は私が付け足した部分です。
赤字の --bluray-compat の部分でBlu-ray互換用のパラメータが一気に指定できるようになった。
※補足
上記は1920x1080 24pの場合。1440x1080や1280x720などの場合はこちらのページで紹介している。
また、英語サイトになるけれど、
Authoring a professional Blu-ray Disc with x264
ここにもx264を用いてブルーレイ規格のh.264動画を作成する際の情報が満載。一見の価値アリ。
Simple x264 Launcherでこのオプションを利用してみる
上記パラメータを、愛用しているSimple x264 Launcher(64bit Mode)に放り込んでエンコしてみた。(-o(出力オプション)など一部のパラメータは、Simple x264 Launcherに放り込む場合は不要になる。)
32bit 版AvisynthまたはFFMpegソースの動画素材を64bit版x264でエンコードするためのGUIツール。オプション設定なども数回のクリックで大雑把かつ楽に行えるので、とっても便利。(いつの間にか日本語フォルダを利用しても殆どエラーが出なくなり、さらに便利に)
サイト内解説ページ:32bit 版AviSynthファイルが利用できる64bit版h.264エンコーダー「Simple x264 Launcher」
▲クリックで拡大
- [Output H.264 Video file:]
必ず264形式を選択する(これじゃないとAdobe Encoreで読めない) - [Rate Control]
大雑把なオプションの指定は、GUI上から行えばOK。ProfileにHighを指定する以外は、特に注意する点も無いだろう。 - [Custom x264 parameters]
ここに、上記紹で紹介したパラメータから
--bluray-compat --vbv-maxrate 40000 --vbv-bufsize 30000 --level 4.1 --keyint 24 --open-gop --slices 4 --colorprim "bt709" --transfer "bt709" --colormatrix "bt709" --sar 1:1
あたりをペーストする。
- -vbv-maxrateは、素材に合わせて適当な数値に変更する。個人的には33000あたりが上限値と考えている。
- 参考: Blu-ray Disc - Wikipedia
BD-ROMの等倍速の読み込みは54Mbps。
BD-R/REの場合、等倍速の読み込みが36Mbps。 - インターレース素材、sar比を変える場合、1280x720の場合は微妙にパラメータが異なる。以下を参照
フリーソフトでBDAV/BDMV規格のh264動画を作成する方法
- -vbv-maxrateは、素材に合わせて適当な数値に変更する。個人的には33000あたりが上限値と考えている。
これで出力した動画素材が、Adobe Encoreのブルーレイオーサリングで[トランスコードしない]設定で読み込む事が可能になった。オーサリング後のBlu-ray Discも、問題なく再生できた。