2021年1月の Windows Update メモページ。
「作っておかないと自分が困る」という事態が発生するため、個人的に必要が生じた際に、必要最低限のレベルで作成を続けています。
まえおき
- 以前のような更新頻度と更新スタイルは期待しないでください。時間に余裕のある時に限り作成・更新する、という感じです。
- 各更新プログラムの概要リンクは英語ページに飛ぶように設定しています。
ページ内リンク
今月の注意事項
Windows10 にて、v20H2 / 2004 / 1909 / 1903 へのメジャーアップデートは注意が必要
※昨年11月より引き続き発生
現在、Windows 10 をメジャーアップデートすると、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合がある。
- 対象: Windows10 バージョン1809以降の環境
- 以下の条件を満たしていると発生。
- バージョン1809以降から
後継バージョン (20H2、2004、1909、1903) へアップデートした際に - 2020年9月16日にリリースされた最新の累積更新プログラムを既にインストールしている
- その後、2020年10月13日以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して Windows 10の 新しいバージョンへ更新する
- バージョン1809以降から
- どのような状況で発生しやすいか
- 主に、Windows Server Update Services(WSUS)やMicrosoft Endpoint ConfigurationManagerなどの更新管理ツールを介して古いバンドルまたはメディアを使用して管理対象デバイスが更新された場合に発生する。
- 最新の更新が統合されていない古い物理メディアまたはISOイメージを使用している場合にも発生する可能性がある。
- WindowsUpdate for Business を使用しているデバイスや WindowsUpdate に直接接続しているデバイスは、影響を受けない
- 問題発生後の対処方法
- 以前のバージョンにロールバックできる場合は、ロールバックする事で問題を軽減できる(どれくらい軽減できるか不明)※ロールバック期間が過ぎている場合の救済方法などの案内は今のところMicrosoftから出ていない。
- 今後数週間で更新されたバンドルと更新されたメディアを提供予定。
KB4535680がインストール失敗する
一部のPC環境では、KB4535680のインストールが失敗する。環境によってはハングしたり、再起動中に20~30%あたりから先に進まなくなる場合もある。
- ざっくりした概要
- 注意: 最新のサービススタック更新が必要。
Windows 10 v1909の場合 KB4593175
Windows 8.1の場合 KB4566425 - 一部のOEMファームウェアでは、この更新プログラムのインストールが許可されていない場合がある。
メーカーに問い合わせてみる。(BIOSのアップデートが必要なケースもある。) - BitLocker 使用環境でこの問題が発生すると、BitLocker回復キーが必要になる場合がある。回避策は KB4535680のページを参照する (BitLocker 良く知らないので、説明割愛)
- 手元の Windows 10 バージョン1909 マシンの1台でも発生。
対処が面倒くさいなと感じ、エラーの出た状態のままバージョン 2004 へメジャーアップデートを敢行、無事成功。※この対処は長年の勘で「自分の環境はこれでイケる」と判断し行った。良い子はマネしちゃダメ (非 BitLocker 環境)。
- 注意: 最新のサービススタック更新が必要。
Windows 10 v2004 / 20H2 不具合情報
Windows 10 をメジャーアップデートする際は、以下のような情報ページに目を通し、自分の環境で大きな問題が発生しないか、対処方法はあるのか、などをチェックする。
- Windows 10, version 20H2 and Windows Server, version 20H2 | Microsoft Docs
- Windows 10, version 2004 and Windows Server, version 2004 - Windows Release Information | Microsoft Docs
今月分のメモ
- 上にも書いたが、バージョン1909 マシンの1台が、KB4535680 の更新失敗でWindows Update 後の再起動が途中で動かなくなった。
- 上記以外は特に問題なし。スムーズに更新できた。
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1月13日配信分 (月例更新)
共通項目(配布される更新プログラム)
- 全OS共通
- 悪意のあるソフトウェアの削除ツール
KB890830 今月はあり
※ 2020年5月以降、KB890830 は四半期に一度のリリースとなる。 - ※ AdobeFlash Player ・・・・ 2020年12月31日にサポート終了。
Flashコンテンツは 2021年1月12日以降、Flash Playerでの実行がブロックされる。
- 悪意のあるソフトウェアの削除ツール
Windows 10 バージョン 2004 / 20H2 共通
- KB4598242 概要/ダウンロード
2021-01 Windows 10 v2004 / 20H2 の累積更新プログラム
- 注意: この更新プログラムを適用する前に、最新のサービススタック更新プログラム(KB4593175)を適用することを推奨 (Windows Updateを使用している場合は自動で提供される)
- 発生する問題:
- ふりがな文字の入力が正常に機能しない
- Microsoft日本語入力方式エディター(IME)を使用、ふりがな文字の入力を自動的に許可するアプリに漢字を入力、で発生。
正しいふりがな文字が得られず、ふりがな文字を手動で入力する必要がある場合がある。※影響を受けるアプリはImmGetCompositionString()関数を使用しているとのこと。 - 現時点の回避策
- 「設定」から「日本語 IME の設定」>「全般」を開く
「以前のバージョンの Microsoft IME を使う」をオンにする
※一時的な回避策。この設定を長期間使用することは非推奨
- 「設定」から「日本語 IME の設定」>「全般」を開く
- 今後のリリースでアップデートを提供する予定
- Microsoft日本語入力方式エディター(IME)を使用、ふりがな文字の入力を自動的に許可するアプリに漢字を入力、で発生。
- システム証明書とユーザー証明書が消失する場合がある
- 詳細は今月の注意事項に記載
- ふりがな文字の入力が正常に機能しない
Windows 10 バージョン 1909 共通
※ バージョン1903は2020年12月8日にサービスを終了。
- KB4598229 概要/ダウンロード
2021-01 Windows 10 v1909 の累積更新プログラム
- 注意: この更新プログラムを適用する前に、最新のサービススタック更新プログラム(KBKB4598479)を適用することを推奨 (Windows Updateを使用している場合は自動で提供される)
- 発生する問題
- システム証明書とユーザー証明書が消失する場合がある
- 詳細は今月の注意事項に記載
- システム証明書とユーザー証明書が消失する場合がある
- KB4535680 概要/ダウンロード
2021-01 Windows 10 セキュリティ更新プログラム
- セキュア ブートの迂回攻撃を防止するためのアップデート。
※ 64bit 版 OSのみ - 発生する問題
- 一部のPCでは、更新に失敗する / PCがハングする。
- ざっくりした概要を今月の注意事項に記載
- 一部のPCでは、更新に失敗する / PCがハングする。
- セキュア ブートの迂回攻撃を防止するためのアップデート。
Windows 7
今月もMSEの更新プログラム配信あり。
悪意(KB890830)も配信あり。
- KB2310138 概要/ダウンロード
Microsoft Security Essentials のセキュリティ インテリジェンス更新プログラム - ※「Windows 7 有償サポート延長プログラム」に加入した環境には、最新の更新プログラムが配布されるが、ここでは割愛する。
Windows 8.1
- KB4598285 概要/ダウンロード
2021-01 Windows 8.1 向け マンスリー品質ロールアップ- 注意: この更新プログラムを適用するには、最新のサービススタック更新プログラム(KB4566425)を事前にインストールしておくことが推奨されている。 (Windows Updateで「更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」を選択している場合は自動で提供される)
- 既知の問題など
- クラスター共有ボリューム(CSV)上のファイル操作で「STATUS_BAD_IMPERSONATION_LEVEL(0xC00000A5)」エラーが発生する場合がある。
- 管理者権限を持たないプロセスからCSV所有者ノードで操作を実行すると発生。
- ファイルまたはフォルダーに対して実行する特定の操作 (名前の変更など)で発生。
- 回避方法
・管理者権限を持つプロセスから操作
・CSVの所有権を持たないノードからの操作 - 今後のリリースでアップデートを提供する予定
- クラスター共有ボリューム(CSV)上のファイル操作で「STATUS_BAD_IMPERSONATION_LEVEL(0xC00000A5)」エラーが発生する場合がある。
- KB4535680 概要/ダウンロード
2021-01 Windows 8.1 セキュリティ更新プログラム
- セキュア ブートの迂回攻撃を防止するためのアップデート。
※ 64bit 版 OSのみ - 発生する問題
- 一部のPCでは、更新に失敗する / PCがハングする。
- ざっくりした概要を今月の注意事項に記載
- 一部のPCでは、更新に失敗する / PCがハングする。
- セキュア ブートの迂回攻撃を防止するためのアップデート。
Windows Update に失敗する場合 (サイト内関連)
前述した KB4535680 の問題以外では、固有の問題はほぼ発生していないものと思われる。Windows Update が失敗を繰り返したり、何か問題が発生する場合、まずは以下のような一般的な対処方法を試してみる。
- Windows Update のエラーコード別対処方法
- Windows updateができない・失敗をくりかえす時の一般的な対処方法
- Windows Updateが終わらない問題の対処方法 (2018年版)
- コマンドプロンプトで修正する (Windows10では非推奨)
- Windows update後に起動しない、再起動ループする
Windows 7 の場合 / Windows 10、8.1 の場合
先月から引き続き掲載する項目
以下、先月更新より、重要なものをピックアップし、今月も再掲載する。
- ※ 2020年7月より引き続き掲載
セキュリティ上の脆弱性のため、すべてのWindows UpdateでRemoteFX vGPU 機能が無効になる。(参考リンク:KB4570006)
- RemoteFX vGPUが有効になっている仮想マシン (VM) は起動失敗する
- ※ 2020年8月より引き続き掲載
Microsoft Defender Antivirus は手動で無効化できなくなった- 「Microsoft Defender Antivirus」を無効化するレジストリは非推奨、アップデートで削除へ - 窓の杜
サードパーティーソフトを検知すると自身を自動で無効化する仕組みになっている部分はそのまま。レジストリキー「DisableAntiSpySware」が削除された
- 「Microsoft Defender Antivirus」を無効化するレジストリは非推奨、アップデートで削除へ - 窓の杜
- ※ 2020年10月より引き続き掲載
一部ドライバーのインストールでエラーが出るようになった。
- Windows 8.1/10 共通:ドライバーの署名検証が厳格になったため、不適切なフォーマットのドライバーをインストールするとエラーが表示されるようになった。(つまり不具合ではなく、ドライバーベンダー側のミスに対し厳格になった)
- ※ 2020年10月より引き続き掲載
2020年12月末に Edge・IE の Flashサポート終了する旨の詳細がアナウンスされた
- Update on Adobe Flash Player End of Support - Microsoft Edge Blog
- マイクロソフト、EdgeとIEのFlashサポートを2020年12月末に終了 - Engadget 日本版
- 2020年12月末から、セキュリティアップデートも受信できなくなる。
- 2021年1月以降は、Flashがデフォルトで無効になる。
2020年6月以前の古いバージョンはブロックされる。
Microsoftのウェブサイトでホストされている Adobe Flash Player 関連のリソースも利用できなくなる。 - 2021年夏以降には、Windows 10 や 8.1 を含む複数の Windows バージョンにまたがる累積的なアップデートを通じ、Flash 関連の API やグループポリシー、ユーザーインターフェイスが削除される。
※ Flash関連のコンポーネントを削除できる「Update for Removal of Adobe Flash Player」が 2021年1月より提供予定