2020年10月の Windows Update メモページ。
「作っておかないと自分が困る」という事態が発生するため、個人的に必要が生じた際に、必要最低限のレベルで作成を続けています。
まえおき
- 以前のような更新頻度と更新スタイルは期待しないでください。時間に余裕のある時に限り作成・更新する、という感じです。
- 各更新プログラムの概要リンクは英語ページに飛ぶように設定しています。
ページ内リンク
今月の注意事項
現時点では、古いWindows10 から v1909 / 1903 へメジャーアップデートしない方が良い?
対象: Windows10 v1909 / 1903 (というか、それ以前のバージョンが対象か?)
今月配布された更新プログラム (KB4577671) には不具合がある。(厳密には 2020年8月 KB4565351から発生)
- 現時点で v1709 など古いバージョンから v1909 / 1903 へメジャーアップデートすると、Windows 10セットアップ動的更新(DU)が必要なパッケージをダウンロードできない状況が発生し、一部の機能が更新されない (削除される)。アップデートが正常に終了しなくなる場合がある。
サードパーティ製ドライバーのインストールでエラーが発生する
- Windows 8.1/10 共通。
ドライバーの署名検証が厳格になったため、不適切なフォーマットのドライバーをインストールするとエラーが表示されるようになった。(つまり不具合ではなく、ドライバーベンダー側のミスに対し厳格になった)
KB4023057 が配布された。
※手元で確認を怠っていたが、実際には9月中旬~後半配布と思われる。
KB4023057は、Windows 10 を強制的にメジャーアップデートさせるためのプログラム。これが来たという事は、そろそろバージョン 2004 への強制的なアップデートが始まる(もしくは一時的に中止する) ・・・・と考えて良いだろう。
- 補足
前述の「セットアップ動的更新(DU)が必要なパッケージをダウンロードできない状況」から、強制的なメジャーアップデートを一時停止した可能性も考えられる。
これからv2004にアップデートするWin10ユーザーは v2004 の不具合情報の更新状況に目を通しておこう。
Windows 10 v2004 不具合情報
- Windows 10, version 2004 and Windows Server, version 2004 - Windows Release Information | Microsoft Docs
Microsoft が提供するページ。主な不具合は、上記ページで確認できる。
- 5月28日から Windows 10 バージョン2004 が一般リリースされている。
作動確認の取れた環境から、順次 Windows Update でも配信されていく。
- 5月28日から Windows 10 バージョン2004 が一般リリースされている。
今月分のメモ
- 今月は、いろいろ不具合や問題が発生する環境があると思われる。
とりあえず手元の環境では、更新作業そのものはスムーズに終わった。
(発生する問題は、私の現行の環境では対象外。詳細チェックせず) - 以下、先月更新より、重要なものをピックアップし、今月も再掲載する。
※ 先月より引き続き掲載
2020年12月末に Edge・IE の Flashサポート終了する旨の詳細がアナウンスされた
- Update on Adobe Flash Player End of Support - Microsoft Edge Blog
- マイクロソフト、EdgeとIEのFlashサポートを2020年12月末に終了 - Engadget 日本版
- 2020年12月末から、セキュリティアップデートも受信できなくなる。
- 2021年1月以降は、Flashがデフォルトで無効になる。
2020年6月以前の古いバージョンはブロックされる。
Microsoftのウェブサイトでホストされている Adobe Flash Player 関連のリソースも利用できなくなる。 - 2021年夏以降には、Windows 10 や 8.1 を含む複数の Windows バージョンにまたがる累積的なアップデートを通じ、Flash 関連の API やグループポリシー、ユーザーインターフェイスが削除される。
※ Flash関連のコンポーネントを削除できる「Update for Removal of Adobe Flash Player」が 2021年1月より提供予定
- ※ 先月より引き続き掲載
2020年7月から、セキュリティ上の脆弱性のため、すべてのWindows UpdateでRemoteFX vGPU 機能が無効になる。(参考リンク:KB4570006)
- RemoteFX vGPUが有効になっている仮想マシン (VM) は起動失敗する
- ※ 先月より引き続き掲載
Microsoft Defender Antivirus は手動で無効化できなくなった- 「Microsoft Defender Antivirus」を無効化するレジストリは非推奨、アップデートで削除へ - 窓の杜
サードパーティーソフトを検知すると自身を自動で無効化する仕組みになっている部分はそのまま。レジストリキー「DisableAntiSpySware」が削除された
- 「Microsoft Defender Antivirus」を無効化するレジストリは非推奨、アップデートで削除へ - 窓の杜
10月14日配信分 (月例更新)
共通項目(配布される更新プログラム)
- 全OS共通
- 悪意のあるソフトウェアの削除ツール
KB890830 今月はなし
※ 2020年5月以降、KB890830 は四半期に一度のリリースとなる。 - Flash 関連のセキュリティ更新プログラム
KB4580325
- 悪意のあるソフトウェアの削除ツール
共通項目(発生する問題)
Windows 8.1 / 10 全バージョン 共通
今月の累積更新プログラムを適用すると、以下の問題が発生する
- サードパーティ製ドライバーのインストールでエラーが発生する事がある
- 「Windowsはこのドライバーソフトウェアの発行元を確認できません」「サブジェクトに署名がありませんでした」などのエラーメッセージが出る
- Windowsによる検証中に不適切なフォーマットのカタログファイルが識別された場合に発生する(つまり、ドライバーベンダー側のミスに対し、厳格になった)
- 対処方法
ドライバーベンダーまたはデバイスの製造元(OEM)から問題が修正されたドライバーを入手する(もしくは対処待ち)
※ Windows の新しい仕様のようなので、Microsoft 側から修正が入る事はない。
Windows 10 バージョン 2004
- KB4579311 概要/ダウンロード
2020-10 Windows 10 v2004 の累積更新プログラム
- 注意: この更新プログラムを適用する前に、最新のサービススタック更新プログラム(KB4577266)を適用することを推奨 (Windows Updateを使用している場合は自動で提供される)
- 発生する問題:
- 日本語・中国語 IME でエラーが出る、予期しない動作が発生する
- エラーが出たり、マウスでドラッグしようとするとアプリが応答を停止したり閉じたりするなどの問題が発生。
- ImeModeプロパティを使用していると発生する。
- ※一部のアプリでは、ImeModeプロパティを使用して、個々のテキスト入力フィールドの入力方式エディター(IME)モードを制御し、入力効率を高めている。
- 現時点の回避策
- 「日本語 IME の設定」>「全般」を開く
「以前のバージョンの Microsoft IME を使う」をオンにする
※一時的な回避策。この設定を長期間使用することは非推奨
- 「日本語 IME の設定」>「全般」を開く
- 今後のリリースでアップデートを提供する予定
- サードパーティ製ドライバーのインストールでエラーが発生する
- 詳細は前項「共通項目(発生する問題)」に記載
- 日本語・中国語 IME でエラーが出る、予期しない動作が発生する
- KB4578968 概要/ダウンロード
2020-10 .NET Framework 3.5 および 4.8 の累積的な更新プログラム
Windows 10 バージョン 1909 / 1903 共通
バージョン1909 と 1903 は 配信される ロールアップの KB番号 が同じ。
※ Microsoft Update カタログからダウンロードする場合 1903 と 1909 は別物なので注意。
- KB4577671 概要/ダウンロード
2020-10 Windows 10 v1909 / v1903 の累積更新プログラム
- 注意: この更新プログラムを適用する前に、最新のサービススタック更新プログラム(KB4577670)を適用することを推奨 (Windows Updateを使用している場合は自動で提供される)
- 発生する問題
- 古いバージョンのWindows10 から v1903 / 1909 にメジャーアップデートすると、一部の機能が削除され、エラーが出る
※2020年8月 KB4565351から発生
- 互換性レポートダイアログに「注意が必要なもの」と「Windowsのインストールを続行します」などのメッセージが出る
- 一部のオプション機能が削除され、ローカルシステムアカウントがファイアウォールでHTTP経由でインターネットにアクセスするのがブロックされることが原因。→ Windows 10セットアップ動的更新(DU)が必要なパッケージをダウンロードできない状況。
- 現在、解決に取り組んでおり、今後のリリースでアップデートを提供する予定
- ユーザー自身で解決する場合:
セットアップ動的更新(Dyamic Update)を手動で追加し、HTTPアクセスを有効にする。
- サードパーティ製ドライバーのインストールでエラーが発生する
- 詳細は前項「共通項目(発生する不具合)」に記載
- 古いバージョンのWindows10 から v1903 / 1909 にメジャーアップデートすると、一部の機能が削除され、エラーが出る
- KB4578974 概要/ダウンロード
2020-10 .NET Framework 3.5 および 4.8 の累積的な更新プログラム - KB4023057 概要/ダウンロード
2020-09 Windows 10 Version 1909 / 1903 更新プログラム
※手元での確認を怠っていたが、実際には9月中旬~後半配布と思われる。
- Windows 10 を強制的にメジャーアップデートさせるためのプログラム。
これが来たという事は、そろそろバージョン 2004 への強制的なアップデートが始まる。(前項「一部の機能が削除され、エラーが出る」問題で、強制的なアップデートを一時中止するものかもしれない)
- Windows 10 を強制的にメジャーアップデートさせるためのプログラム。
Windows 7
今月もMSEの更新プログラムは配信あり。
また、悪意のあるソフトウェアの削除ツール (KB890830) も配信されていた。
※ Flash Player のセキュリティ更新はなかった。
- KB2310138 概要/ダウンロード
Microsoft Security Essentials のセキュリティ インテリジェンス更新プログラム - ※「Windows 7 有償サポート延長プログラム」に加入した環境には、最新の更新プログラムが配布されるが、ここでは割愛する。
Windows 8.1
- KB4580347 概要/ダウンロード
2020-10 Windows 8.1 向け マンスリー品質ロールアップ- 注意: この更新プログラムを適用するには、最新のサービススタック更新プログラム(KB4566425)を事前にインストールしておくことが推奨されている。 (Windows Updateで「更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」を選択している場合は自動で提供される)
- 既知の問題など
- クラスター共有ボリューム(CSV)上のファイル操作で「STATUS_BAD_IMPERSONATION_LEVEL(0xC00000A5)」エラーが発生する場合がある。
- 管理者権限を持たないプロセスからCSV所有者ノードで操作を実行すると発生。
- ファイルまたはフォルダーに対して実行する特定の操作 (名前の変更など)で発生。
- 回避方法
・管理者権限を持つプロセスから操作
・CSVの所有権を持たないノードからの操作 - 今後のリリースでアップデートを提供する予定
- サードパーティ製ドライバーのインストールでエラーが発生する
- 詳細は前項「共通項目(発生する不具合)」に記載
- クラスター共有ボリューム(CSV)上のファイル操作で「STATUS_BAD_IMPERSONATION_LEVEL(0xC00000A5)」エラーが発生する場合がある。
- KB4576630 概要/ダウンロード
2020-10 .NET Framework 3.5、4.5.2、4.6、4.6.1、4.6.2、4.7、4.7.1、4.7.2、4.8 のセキュリティおよび品質ロールアップ
Windows Update に失敗する場合 (サイト内関連)
今月分では、今月分固有の問題はほぼ発生していないものと思われる。
Windows Update が失敗を繰り返したり、何か問題が発生する場合、まずは以下のような一般的な対処方法を試してみる。
- Windows Update のエラーコード別対処方法
- Windows updateができない・失敗をくりかえす時の一般的な対処方法
- Windows Updateが終わらない問題の対処方法 (2018年版)
- コマンドプロンプトで修正する (Windows10では非推奨)
- Windows update後に起動しない、再起動ループする
Windows 7 の場合 / Windows 10、8.1 の場合