前ページ「Windows10 の初期化・リカバリを「このPCを初期状態に戻す」で行う手順(前編)」の続きです。

はじめに

PC初期化前に必要な準備や注意事項は前ページに記載してあります。
このページには、初期化手順と手元のテスト結果のみが掲載してあります。
必ず前ページにも目を通しておいてください。

前ページのおさらい

「このPCを初期状態に戻す」は、以下の手順で起動します。

Windowsが起動できる場合

Windowsが起動できる場合の「このPCを初期状態に戻す」
▲クリックで拡大
「スタート」>「設定」>「更新とセキュリティ」>「回復」
ここで「開始する」を選択すると「このPCを初期状態に戻す」の画面が現れます。

「このPCを初期状態に戻す」のメニュー
Windows 10 が起動できる場合の「この PC を初期状態に戻す」その2(オプション)
▲クリックで拡大
ここで「すべて削除する」を選択します。

Windowsが起動できない場合

Windows 10が起動できない場合の「この PC を初期状態に戻す」手順
▲クリックで拡大
この画面から「詳細オプション」>「トラブルシューティング」>「このPCを初期状態に戻す」と進みます

ここで注意

「このPCを初期状態に戻す」のメニュー
「この PC を初期状態に戻す」のオプション画面
▲クリックで拡大
ここで「すべて削除する」を選択します。

前ページのおさらいここまで。

以下、これらの画面で「すべて削除する」を選択した後の手順とPC初期化の流れを解説しています。

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「すべて削除する」を選択した場合の手順

「この PC を初期状態に戻す」画面
▲このボタンを押した後の手順解説です。

「すべて削除する」には更に複数のオプションがあり、「どこまで削除するか?」をもう少し詳しく設定することが可能です。

「すべて削除する」ボタンを押すと、一度PCの再起動を挟み、以下の画面が現れます。
「Windows がインストールされているドライブのみ」を選択
▲クリックで拡大
二つのオプションが現れます。
通常は「Windows がインストールされているドライブのみ」を選択します。

※補足: ここで選択するオプションの違い

ドスパラさんの以下表が分かりやすい。
Windows10が起動できない場合の「この PC を初期状態に戻す」のメニュー
▲クリックで拡大
上図のリンク先 → Windows 10 をリカバリー ( 初期化 ) する手順 | ドスパラ

次に、以下の画面が表示されます
「ファイルの削除にのみを行う」を選択
▲クリックで拡大
さらに2つのオプションが現れます。
通常は「ファイルの削除にのみを行う」を選択すれば十分です。

次の画面
「初期状態に戻す」のボタンを押す
▲クリックで拡大
ここで「初期状態に戻す」のボタンを押すと、実際にWindows の再インストールが始まります。後戻りできません。

Windows の 再インストール (初期化) が始まりました。
Windows の 再インストール (初期化) 開始された画面
▲クリックで拡大
途中、何度か再起動が繰り返されます。
システムドライブがSSDの場合、再インストールは20分ほどで終了します。

「すべて削除する」を選択した場合、ユーザー設定もすべて初期化されます。
以下のような再設定を行う画面が登場します。
「すべて削除する」を開始
▲クリックで拡大
音声ガイダンスや画面の指示に従い、コルタナ、地域、言語、プライバシー情報、ログインアカウント名など、全てのーザー情報を登録しなおします。

ここで登録する設定リスト

  • 地域登録画面
    地域登録画面
    ▲クリックで拡大
  • キーボードレイアウト設定画面
    キーボードレイアウト設定画面
    ▲クリックで拡大
  • 二つ目のキーボードレイアウト設定画面
    二つ目のキーボードレイアウト設定
    ▲クリックで拡大
    無ければ「スキップ」でOK
  • ライセンス契約の確認画面
    ライセンス契約の確認
    ▲クリックで拡大
  • ネットワークの確認画面
    ネットワークの確認
    ▲クリックで拡大
    ※通常は「個人用に設定」を選択します。
  • アカウントへのログオン
    アカウントへのログオン
    ▲クリックで拡大
    通常は「Microsoftアカウント」にサインインして過去に利用していたアカウントと同期させる。新規にログインユーザーを作成する場合は「オフラインアカウント」を作成する。
    • 「オフライン」を選択した場合
      Microsoftにサインイン画面が登場
      ▲クリックで拡大
      Microsoftにサインインを行う事も可能。
    • 「いいえ」を選ぶと、新規ローカルアカウント作成画面に入る
      新規の新規ローカルアカウント作成も可能
      ▲クリックで拡大
      ユーザー名やパスワードなどの設定を行う。
  • コルタナの設定画面
    コルタナの設定
    ▲クリックで拡大
  • プライバシーの設定画面
    プライバシーの設定
    ▲クリックで拡大

上記の設定を全て完了し、しばらく待っていると、、、

初期化されたWindows10が起動します。
初期化されたWindows10の起動画面
▲クリックで拡大

「すべて削除する」を利用したPCの初期化・リカバリ手順は以上です。

Windows 10 再インストール後のチェック

Cドライブの中身チェック。
Cドライブの中身
▲クリックで拡大

  • インストールしたアプリ・・・・削除された
  • マイドキュメントやデスクトップに保存したファイル・・・・削除された
  • Cドライブ内に作成したファイルやフォルダ・・・・削除された
  • Windows.oldフォルダ・・・・なぜか作成されていた?

※上図は、途中のオプションで「Windows がインストールされているドライブのみ (画像リンク)」と「ファイルの削除にのみを行う (画像リンク)」を選んだ結果です。

Windowsのバージョンチェックと Windows.oldフォルダチェック

削除されたアプリのチェック
▲クリックで拡大
検証日: 2018.02.08
Windows.oldフォルダは存在しているものの、中身はほぼ空になっています。
Windows.old ・・・・ 329KB (ほぼ空)
Windows のBuild ・・・・ 16299.214
(バージョン1709では、「すべて削除する」実行でもBuild は戻らない)

Windows Update のチェック

Windows Update のチェック
▲クリックで拡大
Windows 10 バージョン1709では、この手順でPCを初期化しても「既にインストールした品質更新プログラムは適用された状態」が保たれています。
Windows 10 が既に最新の状態であった場合、初回 Windows Update でも、Windows Defender の更新と 悪意のあるソフトウェア削除ツール のみがインストールされます。
※バージョン1703以前では build が巻き戻ったため、 Windows Update で品質更新プログラムの適用が必要でした。

このページの情報は以上です。

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