VMware上で4コアのPCと2コアPCを用意して、それぞれにWindows7をインストールし、Windows Updateが最新の状態になるまでの時間を計測した。

2コアより4コアの方が Windows Updateは早く終わるかな? そう思ってテストを開始した・・・・のだけれど、差はほとんど無い、という結果になってしまった。

おことわり

この検証は2016年2月中旬に行っています。
KB3125574 (Windows7 SP1 以降のロールアップパッケージ) を用いた検証ではありません。

用意したPC

VMware Workstation 12 Player
OS: x86 Windows7 Windows 7 Enterprise評価版
メモリ: 3GB
HDD: 60GB(単一/7200rpm)

検証時、異なる箇所
CPU: 2コア/4コア
※4コアでのテストは7~8回行った。
※2コアのテストは1回のみ計測。

検証結果

結果、4コアの場合と2コアの場合では、CPUのコア数によって大きな違いは出ないと思われる。(シングルコアの場合は差が出るかもしれないが未検証)

4コアCPUの場合

4コアCPUの場合
▲クリックで拡大
CPU使用率は、概ね25%で推移する。
ダウンロードファイルを展開していると思われる時は50%くらいまで上がる。

無印→SP1化 ・・・・ 50~60分
SP1最初の更新の確認・・・・70~80分
SP1最初の約200個のダウンロード時間・・・・20~30分
初回シャットダウンに要する時間・・・・約90分
初回シャットダウン後、最新の状態まで・・・・最短90分(平均110分)
※複数回の検証をした結果

2コアCPUの場合

2コアCPUの場合
▲クリックで拡大
CPU使用率は、概ね50%で推移する。
ダウンロードファイルを展開していると思われる時は70%くらいまで上がる。

無印→SP1化 ・・・・ 47分
SP1最初の更新の確認・・・・82分
SP1最初の約200個のダウンロード時間・・・・25分
初回シャットダウンに要する時間・・・・90分
初回シャットダウン後、最新の状態まで・・・・87分
※検証回数は1回だけ
※勘所が掴めている分、4コアの検証より早く済んだ

シングルコアの場合

面倒なので。検証していない。
CPU使用率が100%に貼りつく時間がかなりあるため、更新中はOSの動きがかなり重くなる。また、「ダウンロードした更新ファイルの展開」はマルチスレッドが有効な感じなので、さすがにこの場合は更新にかかる時間はそこそこ長くなるんじゃないかなあ・・・・と思っている。

注意補足

SP1化以降、私は5時間程度でWindows Updateを終了させているが、コツを掴んでいない場合&PCの前に貼りついていない場合はこの倍の時間がかかると思った方が良い。

まとめ

Windows Updateのタスクは、(2コア以上のCPUの場合、たまに複数コアが利用されるが)基本的に1つのコアで処理していると思われる。
2コア、4コアの場合大きな違いは出ない。