2022年4月の Windows Update メモページ。
「作っておかないと自分が困る」という事態が発生するため、個人的に必要が生じた際に、必要最低限のレベルで作成を続けています。
まえおき
- 以前のような更新頻度と更新スタイルは期待しないでください。時間に余裕のある時に限り作成・更新する、という感じです。
- 各更新プログラムの概要リンクは英語ページに飛ぶように設定しています。
ページ内リンク
今月の注意事項
Windows 11 および 10 20H2 / 21H1 不具合情報
Windows 11、10 をメジャーアップデートする際は、以下のような情報ページに目を通し、自分の環境で大きな問題が発生しないか、対処方法はあるのか、などをチェックする。
- Windows 11 known issues and notifications | Microsoft Docs
- Known issues and notifications Windows 10, version 21H1 | Microsoft Docs
- Known issues and notifications Windows 10, version 20H2 and Windows Server, version 20H2 | Microsoft Docs
今月分のメモ
- ESET 環境で、ブラウザが起動できなくなる問題が発生中
- 「ESET」のセキュアーブラウザーがWindows Updateで起動不能になるトラブル - 窓の杜
- Windows 10/11環境で今月のWindows Updateを適用すると発生。
- 現時点では、ESETは原因を調査中。
「ESET LiveGrid」(早期警告システム)を有効化、もしくは「セキュアーブラウザー」を無効化で対処可能
- 更新そのものはスムーズにできた。
多くの環境に悪影響を与えるような問題は発生しないと思われる。
スポンサー リンク
4月13日配信分 (月例更新)
共通項目(配布される更新プログラム)
- 全OS共通
- 悪意のあるソフトウェアの削除ツール
KB890830 今月はあり
- 悪意のあるソフトウェアの削除ツール
共通項目その2
- Windows Server 系のみ
- ※2022年1月から継続中(念のため今月も掲載)
一部のアプリでエラーが発生したり、強制終了が発生する
- Windows 8.1 および 10 の、Windows Server で発生する問題。通常のHome版、Pro版では発生しない。
- アクセス違反(0xc0000005)エラーなどが発生する
- Microsoft .NETFrameworkを使用し、ActiveDirectoryフォレストの信頼情報を取得または設定するアプリがこの影響を受ける
(影響を受けるアプリはSystem.DirectoryServicesAPIを使用している) - 修正プログラムは、Windows Update で自動的にインストールされない。自身のOS、.NETFrameworkのバージョンに合った修正KBを、手動でダウンロード&インストールする必要がある。Win8.1 KB5011564 にダウンロードリンクあり
- ※2022年1月から継続中(念のため今月も掲載)
Windows 11
- KB5012592 概要/ダウンロード
2022-04 Windows 11 の累積更新プログラム
- 発生する問題
- リカバリディスク(CDまたはDVD)を起動できない場合がある
- コントロールパネルのバックアップと復元(Windows 7)アプリを使用して作成されたリカバリディスク(CDまたはDVD)で発生。
- 2022年1月11日以降にリリースされたWindowsUpdateをインストールした後で発生。
今後のリリースで修正予定
- リカバリディスク(CDまたはDVD)を起動できない場合がある
- 発生する問題
Windows 10 バージョン 20H2 / 21H1 共通
- KB5012599 概要/ダウンロード
2022-04 Windows 10 v2004 / 20H2 / 21H1 の累積更新プログラム
- 注意: この更新プログラムを適用する前に、最新のサービススタック更新プログラム(KB5003173)を適用することが推奨される (Windows Updateを使用している場合は自動で提供される)
- WSUS や Microsoft Update カタログからスタンドアロンパッケージで更新プログラムを適用する場合の条件は以下
- 2021年 5月11日 リリースの KB5003173 がインストールされていればOK
- KB5003173 がインストールされていない場合
8月10日 リリースの KB5005260 をあらかじめインストールしておく必要がある。
- WSUS や Microsoft Update カタログからスタンドアロンパッケージで更新プログラムを適用する場合の条件は以下
- 発生する問題:
- リカバリディスクを起動できない場合がある
- コントロールパネルのバックアップと復元(Windows 7)アプリを使用して作成されたリカバリディスク(CDまたはDVD)で発生。
- 2022年1月11日より前にリリースされたWindowsUpdateをインストールしたデバイスでバックアップと復元(Windows 7)アプリを使用して作成されたリカバリディスクは、大丈夫と思われる
- 現時点では、この問題の影響を受けるサードパーティのバックアップまたはリカバリアプリはない模様。
- 2022年1月11日以降にリリースされたWindowsUpdateをインストールした後で発生。
今後のリリースで修正予定
- コントロールパネルのバックアップと復元(Windows 7)アプリを使用して作成されたリカバリディスク(CDまたはDVD)で発生。
- ※先月より引き続き発生
スマートカード認証が接続に失敗する場合がある
- リモートデスクトップを使用して信頼されていないドメイン内のデバイスに接続すると発生
- 「クレデンシャルが機能しませんでした」
「新しいクレデンシャルを入力してください」
「ログイン試行に失敗しました」
などのメッセージが出る - 解決策
Known Issue Rollback: Helping you keep Windows devices protected and productive - Microsoft Tech Community
- ※先月より引き続き発生
「PSFX_E_MATCHING_BINARY_MISSING」というエラーが出て更新プログラムをインストールでない。
- 一部環境で発生。2021年6月21日リリースの KB5003690 をインストールした環境で発生する。
- 回避策
KB5005322 - Some devices cannot install new updates after installing KB5003690 (June 21, 2021)
上リンク先のざっくりした内容↓
- 問題の修正には、インプレースアップグレードが必要。
- 何もしなくても、しばらく放っておくと自動的にインプレースアップグレードがはじまる。
- リンク先の手順に従い、自分でインプレースアップグレードを行うことも可能。(すぐにアップグレードが始まるわけではない。最大 48時間待つ必要がある。)
- ※先月より引き続き発生
Legacy版 Microsoft Edge が削除される可能性がある
- カスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージから作成されたWindowsインストールを備えたデバイスの一部で発生
- 2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンサービススタックアップデート(SSU)を最初にインストールせずに、このアップデートをイメージにスリップストリームすることによってカスタムオフラインメディアまたはISOイメージが作成された場合にのみ発生
- LCUをスリップストリームする前に、2021年3月29日以降にリリースされたSSUをカスタムオフラインメディアまたはISOイメージに最初にスリップストリームすれば発生しない
- リカバリディスクを起動できない場合がある
- 注意: この更新プログラムを適用する前に、最新のサービススタック更新プログラム(KB5003173)を適用することが推奨される (Windows Updateを使用している場合は自動で提供される)
- KB5012117 概要/ ダウンロード
2022-04 .NET Framework 3.5 および 4.8 の累積的な更新プログラム
- チェックせず
- KB4023057 概要/ ダウンロード
2022-04 Windows 10 更新プログラム
- PC 正常性チェック アプリケーション
すべての環境に降ってくる訳ではない。 Windows 10 をアップデートするためのチェックを行う更新プログラム。
- PC 正常性チェック アプリケーション
Windows 7
MSEの更新プログラム配信あり。
悪意(KB890830)配信あり。
- KB2310138 概要/ダウンロード
Microsoft Security Essentials のセキュリティ インテリジェンス更新プログラム - ※「Windows 7 有償サポート延長プログラム」に加入した環境には、最新の更新プログラムが配布されるが、ここでは割愛する。
Windows 8.1
- KB5012670 概要/ダウンロード
2022-04Windows 8.1 向け マンスリー品質ロールアップ- 注意: この更新プログラムを適用するには、最新のサービススタック更新プログラム(KB5012672)を事前にインストールしておくことが推奨されている。 (Windows Updateで「更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)」を選択している場合は自動で提供される)
- 既知の問題など
- ※先月より引き続き発生
クラスター共有ボリューム(CSV)上のファイル操作で「STATUS_BAD_IMPERSONATION_LEVEL(0xC00000A5)」エラーが発生する場合がある。
- 管理者権限を持たないプロセスからCSV所有者ノードで操作を実行すると発生。
- ファイルまたはフォルダーに対して実行する特定の操作 (名前の変更など)で発生。
- 回避方法
・管理者権限を持つプロセスから操作
・CSVの所有権を持たないノードからの操作 - 今後のリリースでアップデートを提供する予定
- ※先月より引き続き発生
- KB5012331 概要/ダウンロード
2022-04 Windows 8.1 用 .NET Framework 3.5、4.5.2、4.6、4.6.1、4.6.2、4.7、4.7.1、4.7.2、4.8 のセキュリティおよび品質ロールアップ
- チェックせず。
Windows Update に失敗する場合 (サイト内関連)
今月固有の問題はほぼ発生していないものと思われる。Windows Update が失敗を繰り返したり、何か問題が発生する場合、まずは以下のような一般的な対処方法を試してみる。
- Windows Update のエラーコード別対処方法
- Windows updateができない・失敗をくりかえす時の一般的な対処方法
- Windows Updateが終わらない問題の対処方法 (2018年版)
- コマンドプロンプトで修正する (Windows10では非推奨)
- Windows update後に起動しない、再起動ループする
Windows 7 の場合 / Windows 10、8.1 の場合
先月から引き続き掲載する項目
以下、先月更新より、重要なものをピックアップし、今月も再掲載する。
- ※ 2020年7月より引き続き掲載
セキュリティ上の脆弱性のため、すべてのWindows UpdateでRemoteFX vGPU 機能が無効になる。(参考リンク:KB4570006)
- RemoteFX vGPUが有効になっている仮想マシン (VM) は起動失敗する
- ※ 2020年8月より引き続き掲載
Microsoft Defender Antivirus は手動で無効化できなくなった- 「Microsoft Defender Antivirus」を無効化するレジストリは非推奨、アップデートで削除へ - 窓の杜
サードパーティーソフトを検知すると自身を自動で無効化する仕組みになっている部分はそのまま。レジストリキー「DisableAntiSpySware」が削除された
- 「Microsoft Defender Antivirus」を無効化するレジストリは非推奨、アップデートで削除へ - 窓の杜
- ※ 2020年10月より引き続き掲載
一部ドライバーのインストールでエラーが出るようになった。
- Windows 8.1/10 共通:ドライバーの署名検証が厳格になったため、不適切なフォーマットのドライバーをインストールするとエラーが表示されるようになった。(つまり不具合ではなく、ドライバーベンダー側のミスに対し厳格になった)