Adobe Premiere Pro CS5 を利用して動画編集を行っていた際に気が付いた事のメモ。

Adobe Premiere Pro CS5でYV12をRGBに変換
▲200%拡大図
注)Premiere Pro のプレビュー画面に表示された画像をスクリーンショットにしています。

撮影データ(Mpeg2、色空間YV12)を Premiere Pro 上で編集し、RGB形式で出力したら、上記の様に2ピクセル毎だった色情報が補完(?)されてスムーズは色合いになった。
Lagarith Lossless CodecでRGB出力し、VirtualDubで実際に開いてみたが、確かに補完されている。h.264 を利用した場合(これも色空間YV12)でも、上と同様の結果がでた。

最初は何が起きたのか理解できず、ちょっとビックリした。

まえおき

※最初に余談
上の画像は何なの?と気になる人の為に
全体の画像
▲暗い所に立った人物に、赤い光が当たっているシーン。
これの足元のみをアップにした画像です。

赤い光を多用した撮影データだったので、輝度情報を犠牲にしてもRGBに変換したデータを残しておくのもアリかな~?と思い実験してみました。

このページは、色にじみの酷いYV12動画をRGB化したら、何だか色合いがスムーズになったぞ・・・?と(嬉しいながらも)違和感を持ち、色々とスクリーンショットを撮って見たページになります。

どういう仕組みでこんな現象が起きるのか・・・?は私の知識じゃ良く分かりません。アルゴリズム等の解説はこのページ・このサイト内には一切ありません。

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RGB化したデータを、再度YV12に変換する

とりあえず、本来はYV12 → RGB → YV12 変換なんて、色データ・輝度データを失うだけの無駄な工程です。「気になったので実験してみた」レベルのものです。

ソースRGB
▲RGB化したデータをソースにして、再びYV12へ戻してみる(200%拡大図)

う~む。やはり色情報が2ピクセル毎になり、赤色の強いシーンはジャギジャギな画像に変身してしまった。

が、ここでも違和感が。
YV12形式に戻した後、h.264やMpeg2形式に変換を行い、MPC-HCなどDXVAが有効になるソフトで再生すると、真っ赤なシーンのジャギーがほとんど気にならなくなった。

YV12
▲クリックで拡大
あまりに気になったので、スクリーンショットを取って拡大してみた。やっぱりジャギーは発生していない。

あれれ?
と思い、変換前・変換後のデータなどをVirtualDubやPremiere Proなどで色々とプレビューしてみる。
また、間にAviSynthを挟んでRGB ⇔ YV12 の色空間を色々と変更してみたのが下の図

YV12
▲クリックで拡大

うーむ。やっぱりYV12はタテヨコ共に2ピクセル毎に色情報を持っているって事で良いんだよな。。。。手持ちのツール類では、DXVAを利用出来るツールのみ、YV12を利用した動画でも色にじみが発生しない。後は全部にじんだ(というか2ピクセル毎に色情報を持っている画像になった)

よく解らないけど、まとめ(というかメモ書き)

何が起きているのかよく分かっていないのだけれど、色空間YV12で保存したデータも、ギザギザに色滲みしちゃった部分を補完してくれるアプリケーションや再生ツールがあるんだなあ、という事を、いまさらの様に理解した。

Premiere Proでの編集・RGB形式での動画出力の際には、色情報を補完して出力してくれるって事で良いみたい。
また、再生ソフトやスプリッター・DXVAなどの組み合わせでも、色情報を補完して出力してくれるって事で良いのだろう。

このページを書き残した趣旨からまとめると、
輝度情報を犠牲にしてもRGBに変換したデータを残しておくのもアリかな~?と思い実験
  ↓↓  結果  ↓↓
再生ツールによっては色にじみは補完してくれる。
また、DVDやブルーレイで残す場合・知人に配る場合は、どうせYV12に再変換する。なので、「赤色のにじみを減らすためにRGBにして残しておこう」とかは、野暮な考え。
また、キレイに補完しながらRGB化するツールもある。
細かい事は気にせずにYV12で残しておけ>自分