2016.06.22 19時: 文末に更新の確認に時間がかかる問題の検証を追記
第三火曜日翌日配信分のWindows 7/8.1の修正プログラムがリリースされています。
Windows7用・・・・KB3161608
Windows8.1用・・・・KB3161606
7/8.1いずれもロールアッププログラムであり、複数の修正が一つのパッチに含まれるカタチになっています。
オプション更新なので、インストールするかしないかはユーザーの任意です。
特に問題の発生していないPCの場合、インストールする必要はありません。
今のところ特に問題は発生しない感じですが、ロールアッププログラムに Windows Update Client が含まれており「ちょっと面倒くさいヤツだな」と感じたので先週までのメモ更新に含めず、個別ページを作成しています。
※ロールアップとは
- 簡単に展開できるように修正プログラム、セキュリティ更新プログラム、重要な更新プログラム、および更新プログラムを 1 つにまとめた、テスト済みの累積的なセットです。
マイクロソフトのソフトウェアの更新で使用される一般的な用語の説明
以下詳細
修正プログラムの内容(Windows7)
KB3161608: June 2016 update rollup for Windows 7 SP1 and Windows Server 2008 R2 SP1
- KB3154228 32-bit icons can't be loaded in OleLoadPictureEx in Windows
OleLoadPictureExで32bitアイコンがロードされない問題の修正 - KB3153727 Windows Installer with certain actions can't be installed on Windows Server 2012 R2 or Windows Server 2008 R2 SP1
特定のアクションを行うとWindowsインストーラーが作動しなくなる問題の修正
(特定のアクション= security update 3072630 + リモートデスクトップ環境) - KB3161647 Windows Update Client for Windows 7 and Windows Server 2008 R2: June 2016
Windows Update Client
Windows Updateに時間がかかる問題の修正。
0x8007000Eエラーが出る問題の修正。
その他いくつかの信頼性の向上。 - KB3161897 WDS deployment fails when UEFI clients are in routed environments in Windows Server 2008 R2 SP1
UEFIクライアントがルーティングされた環境でWDSの展開が失敗する問題 - KB3161639 Update to add new cipher suites to Internet Explorer and Microsoft Edge in Windows
IEとEdgeに新しい暗号スイートを追加する
修正プログラムの内容(Windows8.1)
KB3161606: June 2016 update rollup for Windows RT 8.1, Windows 8.1, and Windows Server 2012 R2
- かなり大量。詳細割愛。
- 以前のバージョンのOfficeファイルを開いたときにアプリがクラッシュする問題
- MSアカウントにサインインするとき、テキストボックスのみの表示になってしまう問題
- PC再起動やスリープからの復帰でストップエラーが出てしまう問題
- 特定の状況でメモリーリークが発生する問題
- その他いろいろ
もっと知りたい場合は ニッチなPCゲーマーの環境構築さんトコ読むのが良いです。→ 【アプデ】 2016/06/22、ロールアップパッチKB3161608(Win7用)/KB3161606(Win8.1用)配信。どちらもWin10関連入り
Windows Update Clientについて
今回の更新には、新しい Windows Update Client が入っています。
- Windows Updateに時間がかかる問題の修正が入っています。
- Windows7の場合、これをインストールしておかないと来月のWindows Updateで再び時間がかかる問題に直面しそうです。
- 最近のWindows Update ClientにはWindows10関連の更新が含まれている、と言われています。
- KB3035583がインストールされていなければ、GWXアプリは起動しませんが、Windows10にしたくない場合は注意が必要な更新です。
これをインストールする/しないはユーザーの判断になります。 - 過去、Windows Update Clientをインストールすると非表示リストはクリアされるケースがありましたが、手元のテストでは今回は 非表示リストのクリアは発生しませんでした。
- ただし、KB3161608インストール直後は非表示リストはクリアされたように見えます。
- また初回 Windows Update ではエラーが表示され上手く作動しません。
- 何度か更新にトライしていると、非表示リストが復活し、無事Windows Updateができるようになる・・・・という挙動を示しました。
アンインストールについて
- 「プログラムと機能」から削除する場合、今回のロールアッププログラム (KB3161608 or KB3161606) は一括で削除することになります。
- Windows Update Client のみを単体で削除・・・・というようなことは出来ないようです。
Windows Update Client がロールアッププログラムに含まれてしまった、というのはかなり痛いですね・・・・。更新の確認に時間がかかる問題など、来月の更新はどうなるんだろコレ。。。。
おまけ追記: 更新の確認に時間がかかる問題の検証
- 2016年6月15日配信分より先にKB3161608がインストールできるか?
- 「更新の確認に時間がかかる問題」に KB3161608 が有効かどうか?
この2点を確認してみた。
結果
▲クリックで拡大
KB3161608を先に入れても問題なくWindows Updateできた。
「KB3161608を先に入れる」
「KB3161664は 他の 6/15 配信分と一緒に入れる」
この順序で更新した場合でも、更新の確認は5分程度で終わった。
サイト内関連リンク
・2016 年6月のWindows Updateの不具合&トラブル情報
・Windows Updateが終わらない問題2016年6月版
・Windows Update 2016年6月3週目配信分のメモ(Windows Update Clientあり) (このページ)
・2016年6月のWindows Updateメモ
・過去の「月例別」Windows Update 不具合対処方法まとめページ