「RawWrite for Windows」という、フロッピーディスクイメージを作成したりイメージファイルをフロッピーディスクに戻したりできるフリーソフトの紹介です。
RawWrite for Windows起動画面
非常に古いツールです。Windows 7/8.1/10上では、XP互換モードを利用する事で作動します。
RAWイメージとして読み書きするので、起動用FDなどのコピーも可能です。
PC-98の起動用FDもコピー可能でした。
手元に適当な機材が無く試せないのですが、昔のワープロ専用機のフロッピーなども、Windows上でイメージ化およびフロッピーへの書き戻しが出来るかもしれません?
ツール概要
ダウンロード: chrysocome.net - RawWrite for Windows
ライセンス: フリーソフト
対応OS: Windows 95/98/ME/2000/XP/XP SP2
※古いツールですが、64bit Windows10上でも(XP SP3互換モードで)作動しました。
※旧バージョンを最新のWindowsで起動すると予期せぬ不具合が発生する場合があるので注意する。
RawWrite for Windowsは、DOS起動Diskを作成したり、FDのイメージファイルを作成するためのツールです。
RawWrite for Windowsの使い方
使い方は以上。
いたってシンプルですが、以下のような注意点があります。
注意1: フロッピーディスク専用のイメージツールです。
▲FDDの無い状態で起動すると、上図のように警告メッセージが出ます。
※FDDの無いPCの場合は、ImDisk Virtual Disk Driverなどで仮想FDDを作成し、このツールを起動させる事も可能です。
注意2: Windows上でファイルが読めるようになる・・・という訳では無い
特殊なフォーマットでイメージ化されたファイルをフロッピーに戻しても、Windows上では読めません。
- Windows上で読めるイメージ
img (標準なイメージ (いわゆるPlane image) )
vfd (Virtual Floppy Driveのイメージ ) - Windows上で読めないイメージ
NFD / FDI / FLP / D88 など
(T98-NEXTやAnex86他、各種PC98エミュのイメージなど)
- ただし、Windows上で読み取れないFDでも、再度イメージ化すると、T98-NEXTやAnex86で読めるイメージが出来上がった。
- と言う事は、イメージをそのままフロッピーに焼き付けているだねなので、ワープロ専用機のイメージをWindows上でイメージ化し、FDDに書き戻す・・・などの利用方法があるかもしれません (推測)
注意3: 他ツールがFDDにアクセスしていると正常作動しません
エクスプローラーなどで仮想Aドライブを開いていたり、仮想Aドライブ内のファイルをコピーしてメインメモリにそのデータが残っている場合などでは正常作動しません。
ImDisk Virtual Disk Driver など仮想FDDツールと併用する場合は特に注意です。
ちなみに、こういう作動を「排他制御」と言うそうです。
(2つのアプリケーションで同時にアクセスできない仕組みのこと)
今回試して出来た事
- イメージ作成時の環境
イメージ化に使ったツール: 不明
(2009年頃作成。覚えていない / 拡張子fdi / Plane imageで記録)
PC環境: Windows2000マシン + IDE 5インチFDD
イメージ元のFD: PC-9801のDOSシステムDisk
- FDDへの書き出しを行った環境1
書き戻しに使ったツール: RawWrite for Windows(このページの紹介ツール)
PC環境: Windows10マシン + USB 3.5インチFDD - FDDへの書き出しを行った環境2
書き戻しに使ったツール: RawWrite for Windows(このページの紹介ツール)
PC環境: Windows2000マシン + IDE 5インチFDD
どちらの場合も、このツール作成したFDDで、PC-9801の正常起動にアッサリ成功した。
あとがき
うーん。。。こうなってくると2009年および2014年当時にPC-9801のFDイメージファイルを正常に書き戻せなかった原因は何だったのか分からなくなってしまう(^_^;
そして先日更新の「PC-9801分解マンになる」で書いた苦労(色んなシステムDiskを組み合わせているうちに偶然 起動するDiskが完成した) は何だったのだろう?・・・( ̄▽ ̄;)
このページは以上です。