8月31日放送の「古代ロマン 歴史の源流・出雲」を見た感想ページです。
最初にお断りしておきますが、動画撮影や編集、カメラの事を中心に書いています。番組内容や古代史の事などには触れていません(^_^;

番組自体について

4Kカメラで撮影した箇所あり、マルチコプターを使った空撮的な映像あり、極端なローライトシーンの撮影あり、3DCGと実写を合成して魅せるシーンありと、歴史的な建造物をじっくりと撮影したシーンあり、と個人的に好きなコンテンツのオンパレードで大変満足しました。

内容自体も、まあまあ良い番組でした(^_^;
メインの遷宮と本殿ご修繕の部分のみでは60分番組が持たないと判断したのか、日本神話と歴史や周辺神社との関連性などを挿入してるのですが、そこまでやるなら90~120分の枠を取って、もうチョット突っ込んだ所まで放送して欲しかったなあ・・・てのが正直な所。

カメラについて

4K映像+マルチコプター撮影、という事でGoProの出番か・・・?と期待したのですが・・・4Kカメラとマルチコプター撮影は別物でした(^_^;

古代ロマン 歴史の源流・出雲
▲4Kカメラ。良く解らないのだけど、REDの何かですよね?
4K 撮影したシーンは、ゆっくりとパンするようなカメラワークで、地デジ放送でもブロックノイズや破綻が発生しないよう配慮しており、大変美しい映像でした。1440x1080の地デジ放送でも、4Kカメラは有効なんですねえ。ニュースやドラマとは全く違う映像が写っていました。

また4Kカメラ以外で撮影した映像も、大社を撮影する際は暗部や細部の表現を非常に大切にしており、かといってコントラストが弱くなるわけでもなく、ビックリするくらい綺麗に撮影されていました。テレビ放送でもここまでキレイに撮るのか・・・と感動。

 

古代ロマン 歴史の源流・出雲
▲マルチコプター自体が写ったのは一瞬。
カメラ機材が何なのか、私には判断が付かない(^_^;
映像は1280x720クラスの画質、画角は28~35mmくらいでした。
画質は甘いモノでしたが、国宝の建造物を今まで見たことの無いような角度からフライスルーで撮影されると、3DCG映像を見ているような錯覚を覚えました。

重要文化財(しかも神仏)の撮影中に万が一事故が起きた場合、、、なんて考えるととても怖いのですが、これももっと色んな角度から撮影されるのを見たかった。

その他

古代ロマン 歴史の源流・出雲
▲渋谷(?)に古代出雲神殿のCGを合成して、その大きさ実感してもらう試み。
こういうのも好きですわ。

古代ロマン 歴史の源流・出雲
▲ご本尊に神様がお帰りになる行事のクライマックス。
神事に人工的な照明を当てるなどの罰当たりな事はしてません。
カメラによって大量に暗部ノイズが出てたり、偽色が大量発生していたり・・・で「これはソニー系のセンサーかな?」とか「ここはPana系のセンサーかな?」てな感じで製作者の意図とは違う所で感心したり。
ローライト撮影大好きなので、こーゆーノイズだらけの映像見るのは堪りません。

 

あとがき

番組自体のテンポは非常に良く、見ていて飽きない構成になっていましたが、個人的には、多少間延びした感じがしても良いので、本殿遷座祭や修繕前後の出雲大社の映像をもっと沢山入れて欲しかった。気合を入れて撮影してるのがひしひしと伝わってくる番組を見るのは久しぶりでした。

・・・・と、ここまで書いてからネットで検索したら、この番組はシリーズモノで過去4回放送された事があるらしい。。。私は4K撮影とマルチコプターに釣られたにわかみたいです(^_^;

さらに、私は今まで、テレビ番組の画質に全然気を使っていなかった事に気が付きました。この番組を見た後に色々なテレビ放送を見ていると、暗い所の表現に気を使った撮影をしている番組って結構たくさんある事に気が付きました。普通にボンヤリ見てるだけでは気が付かないのですが、しっかり撮影している番組って結構ありますね。

私は、八重の桜の暗所撮影が無理しすぎているのが気になって仕方が無い人なので、「今のTV放送の限界は八重の桜のレベル」的な固定観念を持っていました。違う表現方法もあるし、暗い所の撮影に深みを持たせる事も可能なんですね(^_^;