様々なサイトで見かける、(KP41病/KP41問題ではなく)「KP41 エラーはWindows7以降のOS で発生する特有のトラブル」という表現にかなりの違和感を抱いてしまったので、それに異を唱えるため、いろいろテストしたり、確認したり、あと自分の考えを書いてみたりします。・・・という趣旨のページです。

注意事項

現在「KP41病を疑うな」というテーマで一連の記事を執筆しており、「KP41病を再定義しよう」と提案中です。このページでは、「KP41エラーが発生する」事が「KP41病/KP41問題」ではない旨を説明しています。

このページのまとめ

  • 「KP41エラー」と「KP41病/KP41問題」は別物。
  • 「KP41エラー」が「何度も」発生してしまい、かつ原因特定が困難な状態を「KP41病/KP41問題」と呼ぶようになった。
  • 「KP41エラー」ではなく、「KP41病/KP41問題」がWindows7以降の特有のトラブル。
  • 「KP41病」というフレーズに違和感を感じる場合は、「KP41エラー問題」や「KP41問題」という表現を使うべき。
  • ただし、この考えでKP41病というフレーズを使うと、問題解決は難しくなる。(このページではなくカテゴリ全体で述べている話だけど)「KP41病」の原因と解決方法は、もっと限定的なものにすべき。

もう少し詳しく書いてみると(前ページと重複した内容)

  • KP41
    • ブルースクリーン、突然の再起動、スリープ復帰失敗、システムのハングなどの総称。
      またはそのイベントログを指す。
    • KP41は、PC再起動時に「前回Windowsが正常にシャットダウンできなかった」「正常にシャットダウンできなかった理由は不明」という意味で記録されるログ。
    • イベントログの区分は「重大」で「エラー」ではない。
      • それでも「KP41エラー」という表現で意味は伝わるし、イベントビューアの詳細には「このエラーは~~~発生する可能性があります。」と記載されているので、エラーという表現自体も問題ないと思う。
  • KP41エラー
    • KP41と同義。
      ただし「KP41/KP41エラー」と「KP41問題/KP41病」は別物。
    • 「KP41」または「KP41エラー」という表現では、単発でKP41エラーが記録された場合でも使えるフレーズになってしまう。
    • また「KP41エラーはWindows7以降の固有のトラブル」という表現は、KP41が記録されること自体がトラブルのように感じてしまう場合もある。過去のWindowsでも発生するようなブルースクリーンや突然の再起動までWindows7以降の固有のトラブルに感じてしまう場合もある。
  • KP41病/KP41問題
    • 「KP41エラー」が発生する事が問題ではない。
      「KP41エラー」を繰り返し、原因の特定が難しい状況が発生することが問題。
    • 「KP41病」というフレーズに違和感を感じる場合は、「KP41問題」というフレーズを使うのが良いと思う。
    • 「KP41病」は、省電力関連のトラブルのみに限定すべき。

メジャーサイトの「KP41エラー」の表現

マイクロソフトのサイトでは、以下のように記載されています。
MicrosoftサポートKB2028504
MicrosoftサポートKB2028504
こちらをると、「Kernel Power Event ID 41エラー」はWindows7以降で記録されるログとして記載されています。
この現象の略称として「KP41エラー」を使うのは問題ない感じです。

 

Wikipediaでは、以下のように記載されています。
Windows7 Wikipedia (以下スクリーンショットは2015/01/25のもの)
KP41(Wikipedia)
「KP41エラー」の項目に「Windows 7以降のOS特有のトラブル」
と書かれています。
「KP41病」というフレーズを避けたければ、見出しのフレーズには「KP41問題」または「KP41エラー問題」と書くべきだと感じます。

 

 

と、ここまで書いた所で、今まで気にした事はなかったのだけど、XPやVistaの頃は 本当にKP41は記録されなかったのだろうか?
ブルースクリーンエラーなどの原因特定が比較的容易だったことで、イベントログの記録を気にしていなかっただけではないか?
という疑問が沸いてきたので、テストを行ってみます。
(※Vistaは所有していないのでテストできず)

擬似的にブルースクリーンエラーを出してテストしてみる

ブルースクリーン発生には「NotMyFault」というツールを利用しました。
サイト内NotMyFault紹介ページ
NotMyFaultの使い方
▲NotMyFault (BSoDを発生させる手順付き)

 

まずは、Windows 7/8.1でテストしてみます。

ブルースクリーンを出した結果
▲クリックで拡大
画面はVMware上のWindows8.1上にて、「NotMyFault」で強制的に発生させたブルースクリーンです。

イベントログにはきちんとKP41エラーが記録されています。
イベントログのチェック
▲クリックで拡大
「NotMyFault」と発生させたブルースクリーンエラーも、通常のブルースクリーンと同様に、正常なシャットダウンを行う事無くWindowsを強制終了させます。
Windows7マシンでも同様の結果になりました。

 

余談

「NotMyFault」凶悪です。VMwareを使わず実機でテストすると、ディスプレイドライバの調子が悪くなったり、CMOSクリアが必要になったり、マジでシステムに悪影響を与える場合があります。使う時は注意しましょう。

 

XP環境でテストしてみる


同様のテストを、VMware環境内のXPマシンにも行ってみます。
XPマシンでブルースクリーンエラーを発生
▲クリックで拡大
ブルースクリーンエラーが発生しました。

ブルースクリーンエラーの後
▲クリックで拡大
凶悪なエラーが発生したようで、一発では再起動できず、VMwareの再起動が必要になりました。
また、VMware Toolsが破壊されたらしく、ホストゲスト間のデータ受け渡しが出来なくなりました。
正常な起動が出来なくなるくらい、酷いBSoDが発生しました。

イベントログを確認してみます
確かにKP41は記録されていない
▲クリックで拡大
確かにKP41は記録されていません。
この後、さらに2度ブルースクリーンを発生させてみましたが、KP41エラーの記録は無し。
XP時代は、予期しない電源断やシャットダウン、再起動などが発生しても、それがイベントログに残ることは無かったようです。

 

というか、このテストをして思い出しました。
XP以前の場合、ブルースクリーン発生時のイベントビューアは役立たずで、チェックする価値は全く無かったですね (^_^;

 

とりあえず、「Kernel Power Event ID 41」はWindows7以降で記録されるようになったイベントログ、という事で間違いないようです。
でも、「KP41エラー」自体がWindows7以降の固有のトラブルというわけでは・・・ないですよね(^_^;

 

テスト結果

XPにはKP41(もしくはそれに相当するエラーログ)は存在しない。
(Vistaは所有していないのでテストできず)

XP~Vista時代は・・・

  • 「エラーSTOPコード」を頼りにPCの不具合を修正できた。
  • イベントログに「KP41」は記録されなかった。
  • イベントログには価値は無かった

Windows7以降は・・・

  • 「エラーSTOPコード」が役に立たない場合がある。
  • イベントログに「KP41エラー」という記録が残るようになった。
  • しかしイベントログに残される情報は、未だに価値がない。

 

まとめ

  • 「KP41病」や「KP41問題」は、「Kernel-Power 41 エラー」が問題なのではない。ブルースクリーンエラーが頻繁に発生したり、原因の特定が難しくなったのが問題。
  • 原因特定が難しいブルースクリーンエラーが増えたため、共通のログである「Kernel-Power 41 エラー」がネーミングの由来になっただけ。
  • だからと言って、「KP41エラー」や「KP41病」という名称に惑わされてエラーの原因を探らなくなるのはダメ。

 

とりあえずここまでの話で、解決の難しい「突然の再起動、ブルースクリーン、ハング」などが増えた上に、Windows7以降では再起動後にKP41エラーというログが残るようになったことで、これら一連の症状に「KP41病/KP41問題」というフレーズが使われるようになったのだと推測できます。

ブルースクリーン、突然の再起動、スリープ復帰失敗、システムのハングなどが発生した際に、エラーの総称として「KP41エラー」を用いるのは間違ったことではないけれど、「KP41エラー」自体がWindows7以降の問題であるような記述は、間違いだと思いますす。

 

次回予告

KP41エラーが「Windows7固有のトラブル」と表現される理由は、実はもう一つあります。

それは「KP41エラーが発生するPCに、XPやVista (またはLinux系OS) をインストールするとブルースクリーンエラーや勝手に再起動する現象は発生しなくなる」と言うものです。

また、Windows7がリリースされてから最初の2年間(2009年~2011年前半) は、KP41エラーに関する問題は、ほとんど話題になりませんでした。

このあたりが、「(2009年~2011年頃にかけて語られていた)KP41病」の本質になるだろうと思われる部分(というか私がそう考えている部分) です。
これについては、次ページで解説しています。

このページの情報は 以上です。

このカテゴリーの内容

あとがき

過去のKP41問題のカテゴリページで「KP41エラー」と「KP41病」は違うものだ。とか書いておきながら、自分の書いた過去記事を読むと、結構いい加減な使い分けをしています(^_^;
該当記事は・・・ひっそりと修正する予定です・・・w