EaseUS Todo Backup の WinPE ディスクは「対応モード」に注意

EaseUS Todo Backup でWinPE起動ディスクの「対応モード」について検証・解説したページです。PCによってはちょっと注意が必要です。

EaseUS Todo Backup の WinPE ディスクは「対応モード」に注意

EaseUS Todo Backup でWinPE起動ディスクを作る際の設定項目の一つ、「対応モード」についての検証と解説を行ったページです。
WinPE起動ディスクを作る際、PCによってはこの機能はちょっと注意が必要です。


「対応モード」とは
※EaseUS Todo Backup でWinPE起動ディスクを作成する画面
ディスクの作成画面
▲クリックで拡大
「対応モード」とはこの図の (2) のチェックの事です。
PCによっては、このチェックありとなしでWinPEディスクが全く別物になります。

ざっくりと説明

非常にややこしい内容になるので、「対応モードのチェックはON でディスクを作る」と覚えるだけでも良いかと思います。
また、複数台のPCを持っている場合は「Windowsのバージョン別」でディスクを作り、使い分けるのが無難です。

ただし、以下の条件に当てはまる場合は注意です。
WinPEディスクの作成方法、または利用方法で、何かしらの間違いが起きているケースがあります。

このページをしっかり読んだ方が良いケース

  • WinPE起動ディスクがセキュアブート有効では起動しない
  • EaseUS Todo Backup の解説サイトの手順に従っても、その通りの操作が出来ない場合
  • ISOファイルが作成できない
  • WinPE起動ディスクが不安定・起動がもの凄く遅い
  • 複数台のPCを持っている
    ※特にWindows7以前のPCと8以降のPC両方を持っている場合
  • MBR形式 (レガシーBIOS) のWindows を使っている

これらに当てはまる場合は、EaseUS Todo Backup のWinPEディスクを作る際いくつかの注意をしておく必要があります。

どこに注意すべきか?

このページの本題です。
WinPEディスクを作る際、以下に注意です。

※ややこしいです。
 感覚的に理解するには ページ中段の「検証のために作成した ISO」の方がお勧めです。

同一PCで「設定を変えて」WinPEディスクを2枚以上作成したい場合
  • WinPEディスクを作成する際、EaseUS Todo Backup はディスクのキャッシュを作成します。
    • 通常の操作で設定を変更し WinPEディスク を再作成しても、1枚目と全く同じディスクが出来上がります。
    • 条件を変えて複数枚の WinPE ディスクを作成したい場合、キャッシュ削除が必要です。
  • WinPE ディスク を作り直したい場合、(キャッシュファイルのみを削除するのはなかなか難しいので) EaseUS Todo Backup 本体の削除と再インストールを行い、それからWinPE ディスク を作り直します。
  • 通常は「対応モードが有効なディスク」を1枚作ればOKなので、同一PCで2枚以上作成するのはほぼ無意味な操作です。
セキュアブート有効でも起動するか?
  • Windows 7/Vista でWinPEディスクを作成した場合
    • セキュアブート有効なWinPEディスクは作成できません。
    • OS が GPTでもMBRでも、両方ともこの結果になります。
  • MBR の Windows 10/8.1 の場合
    • 「対応モードのチェックあり」でWinPEディスクを作成した場合であれば、そのディスクはセキュアブート有効で起動できます。
    • 「対応モードのチェックなし」でWinPEディスクを作成した場合、そのディスクはセキュアブート有効で起動できません。
  • GPT の Windows 10/8.1 の場合
    • ディスク作成時、「対応モードのチェックあり・なし」「セキュアブート有効・無効」に関係なく、出来上がったWinPEディスクは セキュアブート有効なPCで使えるディスクになります。
OSごと、PCごとに異なった WinPE ディスクが作成されます。
  • EaseUS Todo Backup のWinPEディスクは、作成時にPCから起動に必要なドライバを取得します。
    • Windows 7 以前と Windows 8以降では、EaseUS Todo Backup のWinPEディスクも別物になります。
    • GPTで作ったWinPEディスクと、MBR+対応モード無効で作ったWinPEディスクも別物になります。
  • 作成した WinPE ディスクを別PCで利用すると、起動できない、起動に時間がかかる、作動が不安定になる、などの問題が発生する場合があります。
  • 手元で試した限りでは、Windowsのバージョン、ビット数が同一、かつWinPEディスクが「対応モードチェックあり」の場合は、別PCでも問題なく使えそうです。
「Microsoftからのダウンロード」が出来ない
  • この機能が作動するのは、MBR形式の Windows のみです。
  • 公式サイトの手順解説と実際のツールの挙動は異なります。
ISOファイルを作成できない
  • 「ドキュメント」フォルダにISOがないか確認してみましょう。
  • ある一定の操作を行うと、ISOファイルの保存場所 (初期設定)が「デスクトップ」から「ドキュメント」に変更されます。
WinPE ディスクを実際に利用する場合の注意事項
  • OSのクローン、HDD/SSDを入れ替える際はどのWinPEディスクを使う場合でも、PCのセキュアブートは無効にします。
  • Windowsシステムをバックアップから復旧する場合も、念のためセキュアブートは無効にします。

 

手元で確認できた注意事項は以上です。
以下、検証中の実例紹介です。

検証のために作成した ISO

以下は今回の検証のために作成したISOです。
※すべてのISOで起動チェックしたわけではありません。

OSが異なる場合
OSごとに異なるWinPE

  • OSごとに異なるWinPEが作成されます。
  • Windows7のWinPEはセキュアブート有効なPCには使えません。
  • 7で作成したディスクを8以降のPCで復旧やクローンに使うと、予期せぬトラブルが発生するケースがあります。

 

同一OS、別PCの場合
OSごとに異なるWinPE

  • 同じOSでも、PCごとに微妙に異なるWinPEが作成されます。
  • 「対応モード」あり、かつOSのバージョンが揃っていれば、大きな問題が出る事は無いように感じました。

 

MBR での「対応モード」の違い
MBR、対応モードありなし

  • MBRでは、対応モードありなしで全く異なるISOが作成されます。
  • 対応モードなしはセキュアブート有効なPCに利用できません。
  • Windows10の場合、MBRでも「対応モードあり」で作成すれば セキュアブート有効なPCでも利用できました。

 

GPT Windowsでの「対応モード」の違い
MBR、対応モードありなし

  • PC毎に事なったISOになりますが、GPT Windowsでは、対応モードありなし、セキュアブート有効無効に関係なく、同じISOが作成されます。
    (Microsoftからのダウンロードは作動しない)
  • セキュアブート無効、対応モードなしで作成したディスクでも、セキュアブート有効なPCで利用できました。

 

以上より、Windows 8以降、かつGPTインストールであれば、WinPE作成時に特に注意を払う必要はないと感じました。
※ただし検証は10と7でしか行っていません。8以降はUEFI ネイティブに対応しているので、10と8ではPC起動時に同じ作動をするだろうと推測の元、この表現にしています。

 

ここから下は「対応モードとはどういうものなのか?」という解説です。
非常にややこしいので、時間のある時にゆっくりお読みください。

「対応モード」とは何なのか?

EaseUS Todo Backup Free を英語モードにしてみと、「対応モード」は「Compatibility mode」という名称である事が分かります。
EaseUS Todo Backup Free の「対応モード」
▲クリックで拡大
つまり、「対応モード」は WinPEディスクを起動する際の互換性を高める機能である、と考えられます。
公式サイトの解説によると、「対応モード」有効にするとPC内部からPEディスクの起動に必要なファイルを集めている、との事です。

公式ページの解説を確認してみる

ここで、公式サイトの日本語ページは非常に分かりにくいのでPDF版マニュアル もしくは 英語の公式ページを読んでみます。

PDF版マニュアル
  • 原文のまま転載
    「対応モード」にチェックを入れると、現在の PC から必要なドライバーを取得し、WinPE ブータブルディスクに記録します。
英文マニュアル
  • 原文のまま転載
    Uncheckthe Compatibility mode will get necessary drivers from current computer and add to WinPE emergency disk. 
  • 私がこれを日本語に訳すとこうなる
    「対応モード」のチェックを外すと、現在のPCから必要なドライバが取得され、WinPE ディスクに追加されます。
    どっちが正解なんだこれ・・・・
    まさか英語版と日本語版で翻訳と機能が逆?
  • 補足
    この項目は、日本語PDFの解説が正しいようです。

どっちなんだ!?

これではどちらが正しいのか判断が付かないため、公式英文サイトの「対応モード」のほぼ全文を訳し、日本語PDF と対比させ、また 実際のツールの挙動とも照らし合わせてみると、他にも気になる所が出てきました。

  • 大雑把にまとめると、解説の至る所で
    「英文解説 = 日本語 ≠ ツールの挙動」

という状態でした。
解説文は旧バージョンで今と挙動が違う、という感じ・・・なのかな?

いずれにせよ、気になって仕方がないのでもう少し検証を進めてみました。

※以下、ページ上部に記載した「このページの本題」「どこに注意すべきか?」と重複する項目が多数出てきます。

英文解説ページのざっくり訳&補足&検証

基本的に、英文と日本語PDFの内容は同じでした。
ただしツールの挙動と説明が逆、という箇所が多々見受けられました。
※私の英訳が間違ってたらゴメンナサイ。
※赤文字は私の補足

原文
If the created emergency disk can't boot normally, you can only check Compatibility mode to recreate.
  • 翻訳
    「対応モード」のチェックを外して作成した WinPEディスクが正常に起動できない場合は、「対応モード」をチェックしてディスクを再作成する必要があります。
    • 補足(検証結果)
      「WinPEディスクを作成したPC」と「WinPEディスクを使うPC」が同一の場合、「対応モード」のチェックはどちらでも問題なく起動した。ただし、別PCで利用する場合は注意。
    • Windows7 で作成した WinPEディスク
      • 「対応モード」のチェック、MBRとGPT、どちらの場合もセキュアブート有効なPCでは利用できなかった。
    • Windows10(MBR)で作成
      • 「対応モード」のチェックありなしで出来上がるISOは全くの別物になった。(ファイルサイズも倍くらい違う)
      • 「対応モード」にチェックを入れたディスクは、UEFI + セキュアブート有効なPCでも起動できた
      • 「対応モード」のチェックを外したディスクは、セキュアブート有効なPCでは起動出来なかった。
    • Windows (GPT)で作成
      • 「対応モード」のチェックありなしで出来上がる ISOは同じものになった(MD5値は異なる)。
      • 「CSM有効 +セキュアブー無効」かつ「対応モードのチェックなし」というPCでディスクを作成しても、セキュアブート有効なPCで起動出来た。
    • 同じバージョンのWindows10で、3台のPCでWinPEディスクを作成した。ファイルサイズが微妙に違う。
      • 異なるディスクが出来上がった。「PC内からドライバを取得している」との事なので、こういう結果になるのだろう。
      • ただし、いずれのディスクでもメインPC (GPT Windows10 セキュアブート有効)で問題なく起動した。
      • OSのバージョンさえ気を付ければ大丈夫な感じ。
    • まとめ
      • 「対応モード」のチェックを入れた方が、PEディスクが起動時できる可能性が高い。
      • ただし、PC内からドライバを取得してPEディスクを作成しているため、OSのバージョンが異なったり、ハード構成が全く異なるPCでは起動できない、または起動に異様に時間がかかるケースが稀に発生する。
原文
For the first time, if you have checked Compatibility mode,
  • 翻訳
    初めて「対応モード」にチェックをした場合、
    • 補足 (手元の検証)
      「対応モード」にチェックしても、しなくても、WinPEディスクを作った時にWinPE用のファイルはキャッシュされる。
    • 2度目以降、対応モードのチェックを変更しても1枚目と同じディスクが作成される。
    • 別設定でディスクを作るには EaseUS Todo Backupの再インストールが必要
  • 原文
    if you have checked Compatibility mode, EaseUS Todo Backup will prompt a window to ask you select Download from Microsoft or Manually specify the location. 
    翻訳
    「対応モード」をチェックをした場合、EaseUS Todo Backupは「Microsoftからダウンロード」するか「手動で場所を指定」するかを尋ねてきます。 
    • 解説文と挙動が逆。
      「対応モード」のチェックを外し「実行」ボタンを押すと Microsoftからのダウンロードの選択肢がでる。
      EaseUS Todo Backup Free の「対応モード」
      ▲クリックで拡大
      • その前に一度でも「対応モード」のチェックを入れたWinPEディスクを作っていると、ダウンロードの選択肢は出ない。
    • この選択肢が出るのは Windows が MBR形式の時だけ。
    • GPTの時は対応モードのチェック有無に関係なく(少なくとも、手元の3台のPCでは) 同じディスクが出来上がる。
原文
Download WinPE component from Microsoft is recommended if the computer is connecting to internet.
  • 翻訳
    また、インターネットに接続している場合、MicrosoftからWinPEコンポーネントをダウンロードするのがお勧めです。
    • 補足 (手元の検証)
      1. ダウンロードを選択した場合(というかMBR形式のWindowsで「対応モード」のチェックを外した場合) セキュアブート有効では起動できないディスクになる。
      2. 64bit版 Windows 10でも、MBR かつ「対応モード」オフだとセキュアブート有効では起動できないディスクになるので注意。
      3. Windows 7の場合、どの条件でもセキュアブート有効では起動できないディスクになるので注意。
    • この項目のまとめ
      「Microsoftからコンポーネントをダウンローするのがお勧め」という文章は無視してよい。「対応モード」オンが基本。
原文
If you did not check Compatibility mode, it will create directly after click the Proceed button.
  • 翻訳
    「対応モード」にチェックをしない場合、「実行」ボタンを押した後にフォルダが作成されます。
    • 検証結果
      フォルダは作成されない。保存場所の初期設定が「デスクトップ」から「ドキュメント」に移る。
    • 「対応モード」のチェック ON/OFF で、ISOファイルの保存場所・保存の指定方法が違う。
      EaseUS Todo Backup Free の「対応モード」
      ▲クリックで拡大
      これに気が付かないと、対応モード」のチェックを外すとISOファイルを見失ってしまう。
      また、「参照」ボタンを押しても、保存場所の初期設定が「デスクトップ」から「ドキュメント」に変更される。

EaseUS Todo Backup Free の Windows PE ディスクの「対応モード」の解説は以上です。

まとめ

いろいろとややこしい話が続きましたが、「対応モードあり」でWinPEディスクを作成すれば、細かい事はあまり問題ない、と感じました。

しかし、ここまでの説明でも分かるように、場合によってはWindows PE ディスクは正常に作動しない場合があります。
ディスクを作成した後は、正常起動できるかどうか必ずチェックしておきましょう。

複数台のPCを所有している場合や、セキュアブート有効でPCを利用している場合は、PEディスクが起動するかどうかのチェックは特に重要です。

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更新日 2016/12/23(2016年12月公開)このページはリンクフリーです

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