先日、久々にPCケース内の大掃除を行った際、一部のPCケースFANの交換をしてみました。

取り付けたケースFAN
ENERMAX PWM UCTB12P
▲クリックで拡大
表題通り、ENERMAX PWM UCTB12Pを選んでみました。
メーカー公式ページ: ENERMAX T.B.Silence PWMシリーズ UCTB8P / UCTB9P / UCTB12P

2個購入したのは、当初は 簡易水冷CPUクーラーをサンドイッチして利用しようと思っていた為。しかしフル回転させた時の騒音が、現行FANの SWiF2-120P より大きかったのでCPUクーラーとしての利用は断念。

まえがき: 参考情報とサイト内関連ページ

以下のリンク先は、現在 利用している冷却パーツ一覧です。

今回 ENERMAX UCTB12P を選んだ理由

「Batwing Blade」という特殊なブレード構造が以前から気になっており、何かのタイミングでコイツを試してみたいなあ・・・と考えていたため、今回の購入となりました。

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静音性について

メーカーサイトに書かれている程の静音性はないと思われます。

  • 80~90%で回転させた時は、回転数なりの静かさです。
  • 回転数MAX(1500rpm)にすると、ブレードの風切り音が急に大きくなりはじめ、かなりの騒音があります。
  • 1100~1000 rpm(70%)まで回転数を落とすと、ほぼ無音になります。水冷モーターの回転音や、HDDのカリカリ音が確認出来るようになります。
    そこそこの風量があり、十分に実用範囲。

MAX時の騒音は、これまで利用していた「Coolink SWiF2-120P」の1700rpmと同等か、やや大きい音が出ます。

  • ブレードの形状によるものなのか不明ですが、ENERMAX PWM UCTB12Pの騒音は、部屋中に共鳴します。(^_^; PCから離れた所でも騒音が気になります。
  • 音の質も「Coolink SWiF2-120P」とかなり違います。
    • Coolink SWiF2-120P・・・フォーーーンという音
    • ENERMAX PWM UCTB12P・・・ボボボァーーーという音(ラジコンのプロペラ機みたいな音)
  • 補足: Maxで回転させると振動がかなり大きいので、ブレードの取り外し練習をした際に、少しだけ軸が歪んでしまったのかもしれません orz

 

Coolink SWiF2-120Pより風量アップかつ静かになるかも・・・と期待して購入したので、ちょっとガッカリです(^_^;

風量について

正確な計測が出来ないので体感レベルの話になるのだけれど、Coolink SWiF2-120Pと比較すると、騒音レベルと風量がほぼイコールな感じがします。

SWiF2-120P 1700rpm(max) ≒ ENERMAX UCTB12P 1400rpm(93%)
SWiF2-120P 1050rpm(60%) ≒ ENERMAX UCTB12P 1050rpm(70%)

しかし、
究極静音タイプ のOMEGA TYPHOON 140mm 900rpmと比較すると、ENERMAX UCTB12P を、騒音を感じなくなる1000rpmに下げても ENERMAX UCTB12Pの方が 風量がある感じです。
とりあえずOmegaTyphoonGの羽よりは良い性能を持っていると感じます。

個人的に想定していた使い方が難しかった(^_^;

当初私は、今回のCPUファンをファンコントローラー KS01-BKに接続し、「セミオートモード」での運用を考えていました。

KS01-BK のセミオートモードは
 設定温度 閾値以下・・・FANがユーザー指定の回転数で回る
 設定温度 閾値以上・・・FANが100%の出力で回る
という仕様なので、100%出力の騒音がかなり煩いENERMAX UCTB12Pは、KS01-BKに接続して利用するのがチョット難しい・・・(^_^;

補足
私のPCはKP41が発生しないギリギリのレベルまで低電圧化とオーバークロックをしています。この状態で、2個以上のケースFANをマザーのFAN用PINから電源を取り、PC上で回転数制御すると、Windows自体 非常に不安定になり、実用的ではなくなります。
(当時の記録: 3930Kでオーバークロック - その5:ケースFANって奥が深いんだな・・・)

結局、PCケースの吸気&排気FANとしての利用に落ち着きました。

購入したENERMAX UCTB12Pは、1000rpm前後で回した際でも今まで使っていた14cm 900rpmの静音FANより風量がある感じ。

という事で今回購入したFANは、「CPU水冷クーラー用のFAN」としての利用は諦め、1000rpm前後の回転数で固定しPCケースの吸気&排気用FANとして利用する事にしました。

総評: このケースFANはおすすめ? 次に何買う?

ENERMAX UCTB12Pは、以下の場合におすすめだと思います。

  • FANの回転数を60~90%の間で制御できる場合
    (100%の回転数はクセのある騒音で気になるが、90%以下なら合格点)
  • PCケースの排気側/CPUクーラーの吸気側として利用する場合
    (FANのフレーム部分(横方向)からも吸気するので、設置場所によっては効果的なエアフローになったり、逆に無駄が発生したりする)
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ただ私の場合、
 今回買ったENERMAX UCTB12Pと、
 以前から使っている SWiF2-120P、
この二つで比較すると・・・
次はSWiF2-120Pを買うと思います。SWiF2-120Pなら100%出力で回転する時もそれなりに静かですし、1000rpmあたりの風量は体感的に同じですし、バランスが取れています。

 

以下は ENERMAX UCTB12P のその他の注意点や利用時のTipsなどです。

ブレードの取り外し方

捻ったり、逆方向に押し込んだり・・・という特殊な手順はなし。
力任せに真っ直ぐ押し出せば外れる。

ブレードの取り外し方
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ケーブルやフレームのある方向から、ブレードの根元部分を両手の親指でググッと押し込む。想像してたよりも、かなり強めの力で押し込む必要がありました。
軸が歪まないように気をつけよう。

余談ですが、写真の通り、ケーブルはメッシュで覆われています。
適度な剛性があるので配線時のケーブル結線が楽です。

エアフローの向き、ブレードの回転方向

通常のケースFANは、フレーム部分に ブレードの回転方向とエアフローの向きが記載してあるのですが、この「ENERMAX PWM UCTB12P」にはその記載がありません。

この方向に回転する。
エアフローの向き、ブレードの回転方向
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また一般的に「ラベルのある方が、風が出る向き」と言われているのですが、このケースFANは両面にラベルが貼ってあるので一瞬迷いました(^_^;

付属品と取り付けの注意点

4本のネジと、3P→4Pペリフェラル変換コネクターが付属しています。
3P→4Pペリフェラル変換コネクターの端子は2本なので注意です。

また、付属のネジは7~8mm程度です。
ケースの厚み(25mm)を突き抜けるような長さはありません。
細いドライバーまたは30mm前後の長ネジが必要でした。

というか、フレームにリブが無いので、補強パーツなしで長ネジは使わないほうが良いかと思います。フレームが歪む可能性が大きく、騒音アップとFANの寿命低下を招くと思われます。

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追記

購入後にAmazonレビューを読んだり、コメント欄で頂いた情報などをも残しておきます。
次回ケースFANを購入する際の候補ですヾ(*´Д`*)ノ

  • ENERMAX UCTB12P
    • 今回買ったENERMAX UCTB12Pは、吸気用途で利用すると高回転時の騒音が大きくなるらしい。・・・吸気側のフレームに余裕がないのが原因らしい。スペーサーを挟んで余裕を持たせると改善するとの事
  • ADVANCE UCCLA12P
    • 今回買ったケースFANと同じメーカー、同じ羽。回転速度を3段階に変更可能。 LEDが付いているので敬遠してしまったが、LEDも機械的スイッチでON/OFF可能。
    • 今回、UCTB12Pを1000~1100rpmで運用する事に落ち着いた事を考えると、(結果論だけど) UCCLA12Pを購入して低速回転モードで利用した方が良かったかも。500 ~ 1,200rpm
  • TwisterPressure / UCTP12P
    • 羽の形が特殊で、静圧の高いタイプ。PWM対応。
      こちらも回転数を3段階に変更可能。
      それなりにウルサイらしいけど、簡易水冷のラジエターの冷却用途に試してみたい・・・

このページの情報は 以上です。