最初に要点

要点はタイトル通りです。Radeon R9 280Xのドライバを(CCC14.9へ)アップデートしたら、アイドル時にGPUがダウンクロックしなくなり、PCの発熱や消費電力が上がってしまったお話です。

なかなか気が付きにくい症状です。
私のPC環境固有の問題なら良いのですが、ATI R9系のビデオカードを利用していて、CCC14.9を適用した人 (もしくは2014年10月のWindows Update以降にGPUドライバをアップデートした人) は、一度、アイドル時にGPUが正常にダウンクロックしているか確認してみましょう。

事のいきさつ

数日前から何かPCの調子が悪い(というかケース内温度が5~10℃ほど高い)なあ・・・と思っていたら・・・

アイドル時の消費電力が130Wから210Wに上昇してました。
アイドル時の消費電力が130Wから210Wに
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どうやらGPU(R9 280X)が、アイドル時にダウンクロックしなくなっている感じです。
AfterBurner
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通常ならばアイドル時はGPUクロック300Mhz、メモリクロック150Mhzまで落ちてくれる筈なのに、高周波数のままです。

消費電力とケース内温度が高くなっている原因は分かった。
んじゃあ、何が原因でこうなった・・・?

自分の記憶では、10月25日頃までは、アイドル時の消費電力は130W前後に収まっていたはず。その後から今日までの間に行った 「大きなPCの変更」と言うと・・・

  1. Radeon R9 280Xのドライバをアップデート
    (CCC14.9へアップデート)
  2. AfterBurnerのアップデート
    (3.0.Xから4.0.0へ)
  3. PowerDVDのアップデート
    (PowerDVD10からPowerDVD11へ )

この3つ。この変更を加えた間は、PCの状態をモニタリングしていなかった。どれが原因か分からない。
う~ん。。。全部怪しい( ̄▽ ̄;)

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結論

先に結論を書くと、このページのタイトル通りドライバのアップデートが原因でした。ただ、ドライバの再インストールだけでは解決せず、

  1. GPUドライバを一旦削除して(CCC付属のアンインストーラーでOK)
  2. GPUドライバを再インストールしなおして
  3. IE のGPUレンダリングを一旦有効にしてIE再起動
  4. IEのGPUレンダリングが有効なまま少しブラウジングして
  5. IEのGPUレンダリングを無効にしなおし、再びIE再起動

という手順で解決しました。
(ひょっとするとGPUドライバの再インストールは関係ないかも)

解決するまでの試行錯誤の過程

  • AfterBurnerの削除、PowerDVDの削除を行ってもGPUクロックは正常に戻らず、CCC14.9を削除するとGPUクロックが正常に戻るので、ドライバが原因なのは確実です。
  • しかしドライバを削除した後でも、過去に正常作動していたドライバ(14.7)をインストールしても「IEのGPUレンダリングを無効にしたまま」では何故かGPUが可変クロックな状態に戻ってくれません。
  • AfterBurnerのインストールをやりなおしたり、PowerDVDのインストールをやり直したり、Windowsをバックアップファイルから復元してみたり・・・色々試しますが一向に改善する気配が無く、しばらくドツボに嵌りました( ̄▽ ̄;)
  • 原因不明な状態が1週間近く続きましたが、IEを起動している時だけ消費電力が200Wから170W台に落ちる現象を発見し、もしかして、、、とIEの設定を色々いじってみて偶然に解決しました。

アイドル時にダウンクロックする状態に戻った状態の図
AfterBurner
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あとがき

久々にオカルトチックなPCの不具合対処方法を発見した日になりました。

ということで、ATI R9系のビデオカードを利用していて、CCC14.9を適用した方は、一度アイドル時にGPUが正常にダウンクロックしているか確認してみましょう。PC ケース内温度や消費電力を定期的にモニタリングしていないと、なかなか気が付かない現象ですよヾ(*´Д`*)ノ