タイトル通りです。
SATA端子が登場した時、「端子の耐久性は低く、抜き差し50回くらいしか耐えられない」と言われていました。 

しかしSATA端子付きのPCが本格的に普及しはじめて早10年。私も7~8年ほど前から利用しているのですが「本当にそこまで耐久性は低いのか?」「50回前後の抜き差しで本当に壊れるのだろうか?」と疑問に思うことが多くなって来たため、抜き差し耐久テストを行ってみました。

なぜこんなテストをしようと思ったのか

※まえおきです。(本文に関係ないので読み飛ばしてもOKです。)
このサイトでは、2016年9月~12月にかけ、UEFI関連、Windows クローン関連の記事を立て続けに公開しました。

この時、検証の大半は仮想PC上で行っていましたが、最終検証は実機にて行いました。

つまり、この検証の途中で何度もシステムドライブの交換やPCパーツの交換を行う必要があるため、「ついでにSATA端子の耐久性もチェックしておこう」と思ったのがこの検証のキッカケでした。
なので、単純にケーブルの抜き差しを行ったのではなく、SATA ケーブル抜き差しするたびにPCの起動チェックも行っています。

余談(読み飛ばしてOK)

GPT ディスクをクローンするとPCを起動できなくなる(一度取り外しただけでも起動できなくなる)
↑こちらの再現性テストも同時に行った。

結果: 一度取り外しただけの場合、クローンの場合、どちらも起動はできたがセキュアブートは (自動的に) 無効化されていた。
(AsRock Fatal1ty Z87 の場合、自動的にセキュアブートが無効化される)

検証マザー

今回はマザーのSATA端子とSATAケーブルの抜き差しで検証を行った。
(HDD/SSD側は未検証)

ASRock Fatal1ty Z87 Killer
Haswell世代のミドルクラス (ちょっとハイエンドより)のマザーボード。

カウント方法

抜く、差す、それぞれを1回としてカウントした。

SATAケーブルを抜く・・・・1回目
SATAケーブルを差す・・・・2回目
SATAケーブルを抜く・・・・3回目
という感じでカウント。

※公称の「50回」は恐らく「抜く・差す」を合わせて1回とカウントしていると思われるが、敢えて抜き差しを別にカウントした。

抜き差し検証: 結果

SSD (システムドライブ) を34回抜き差しした所で、SATA端子またはケーブルが壊れる前に PC本体をぶっ壊してしまった。

とりあえず34回まで、Windowsのクローン、chkdsk、数回のPC起動、いずれも問題なし。SATA端子も (ぱっと見た感じでは) まだ全然余裕の状態だった。

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PCが壊れた原因

原因は、コンセントを抜き忘れ、通電したまま SSDを抜き差ししてしまった・・・・というものだった( ̄▽ ̄;)

メインの検証だった「Windowsのクローン」と「UEFIの挙動チェック」がほぼ終わった段階で、気が緩んだ。うっかりミスが発生してしまった。

この時のSATA端子・ケーブルの状態

まだまだ耐久性は十分、という状態。

この検証 (抜き差し回数のカウント) を始める前にも少なくとも10回は SSDの交換を行っているので、実質50~60 回の抜き差しだったでしょうか。
とりあえず、SATAケーブル、SATA端子、どちらも緩みやガタツキなどはまだ発生していない段階で、(個体差もあるのでしょうが)まだまだ耐久性は十分、という状態でした。

SATA端子の耐久性チェックという目的からすると、不完全な状態で検証は終了となりました。

脱線: PCが壊れた時の状態

ここで、ちょっと本題からは脱線します。
PCが壊れた時の状態説明です。

コンセント抜くのを忘れたままSSD抜き差しした所、PC本体は以下の状態になりました。

  1. SSDを取り外した時は何も起きなかった。
  2. 新しいSSDを取り付けた際、けたたましいビープ音が鳴った。
    (マザーにスピーカーは付けていなかったので、コイル鳴きと思われる)
  3. その後、マザーが全く通電しなくなる。
  4. 電源投入時、ケースFANが1~2秒ほど回転して止まる、電源LEDが付かない、HOST画面も表示されない・・・・という状態。
  5. 余談: 抜き差ししたSSDの状態
    抜き差ししたSSDを別PCにつないでみる
    • 取り外したSSD
      無事。chkdskでもエラーなし。
    • 取り付けたSSD
      無事。chkdskでもエラーなし。
    • どうやらSSDは無事らしい。

この症状、おそらくは電源かマザーが壊れていますねえ・・・・。

ところがどっこい、壊れたのはCPUでした

「壊れたのは電源かマザー」と踏んでPC復旧を目指したのですが、全く復旧する気配なし。

仕方がないので地元のPCショップへ修理に出してみると・・・・壊れていたのは CPU とメモリ でした。

仕方がないので検証はここで終了。
CPUとメモリ、ついでにマザーを買い替えました。
KabyLake 購入
▲クリックで拡大

購入した品

intel Core i5 7500(無印)
ASUS Z270F GAMMING
メモリ CDF M4U2400CM-8G X2枚

※新しく組みなおすサブPCのお話はまた別の機会に。

SATAケーブル抜き差し耐久テスト、続行

PCの起動が出来なくなったので、ここから先は PCの起動確認はできていません。単純に「端子とケーブルの抜き差しだけ」をひたすら繰り返す耐久テストです。

すでにPCは組み替えてしまったので、マザーボード剥き身の状態でテストします。
SATAケーブル抜き差し耐久テスト、続行
▲クリックで拡大
一応、ナナメやタテ方向に無理な力を加えないように注意を払いますが、すでに壊れたマザーボードなので、ここからはかなり雑な抜き差しでテストしています。

SATAコネクタ部分の拡大
SATAコネクタ部分の拡大
▲クリックで拡大
SATA3 #1番ポートが検証の対象です。

結果

200回くらい繰り返した所で飽きた(爆)

当初は端子が物理的に壊れるまで続行しようかと思いましたが、壊れる(というか劣化する)気配が全くなく、200回超えた所で(これなら実用上十分だろうと思いはじめ) 検証に飽きました。

「少しだけ無茶な力加減」でもケーブル抜き差しも行ってみましたが、とりあえず問題ないようで、(個人的な感覚ですが) 無茶しなければコネクタが破損する心配はないと感じました。

しかし・・・・。

耐久性の問題はコネクタ部分ではなく、はんだの接着部分らしい?

ここで改めてネット上の情報をあれこれ読んでみると、どうやら端子部分が壊れるケースより、はんだが剥がれてしまうケースの方が多いように感じました。

  • なるほど、コネクタ部分は結構ぐらぐらするので、強引に抜き差ししているとはんだの接着部分に負荷がかかり、はんだが剥がれ通電しなくなるケースが多いのかもしれない。
  • つまり、200回抜き差しテストを繰り返したこのマザーは、既にはんだが浮いてしまい通電しなくなっているかもしれない、という事か・・・・
  • はんだ浮きが気になったのでテスターでチェックした → チェックした限りでは通電しているが、本当に起動できるがどうかは (すでに壊れているので) 検証できない

これは・・・・後から行った200回の抜き差し検証は無駄だったかもしれない、という事ですね(^_^;

あとがき

一応の結果としては、手元の検証マザーでは50回前後のSATA端子抜き差しまではPCは正常に起動し、接続したSSDにも異常は発生せず。 (PCが壊れた後の検証) 200回前後のケーブル抜き差しでは、ガタツキや緩みの発生を感じる事はありませんでした。
ただしネット上で入手できる情報のなかには、数回の抜き差しでSATAコネクタが破損するようなお話も存在するので、端子の耐久度には「製品差」や「個体差」があるのだろう、とも思います。

とりあえず、SATA端子を 乱暴に扱ったり、ナナメやタテ方向に無理に力を加えなければ (←これ大事) あまり極端に耐久性を心配する必要はないのかな、という実感を得る事はできました。