HDDの規格やフォーマットのお話を書いたページです。
4KセクターのHDD、AFTのHDD、非AFTのHDD、4KネイティブのHDDの違いについてメモしています。この4つの違いがようやく実感できるようになって来たので、手元のHDDの情報を元にまとめています。

実際にはどうちがうのか?

コマンドプロンプト(管理者)で「fsutil fsinfo ntfsinfo」を入力し、セクタサイズを調べてみる。

512 セクター HDD
512 Native HDD
▲クリックで拡大
セクターあたりのバイト数  ・・・・512
物理セクターあたりのバイト数・・・・512
※2011年に買った2TB HDD

AFT HDD (512e)
AFT HDD (512e)
▲クリックで拡大
セクターあたりのバイト数  ・・・・512
物理セクターあたりのバイト数・・・・4096
※2015年に買った3TB HDD

4K Native HDD
4K Native HDD
▲クリックで拡大
セクターあたりのバイト数  ・・・・4096
物理セクターあたりのバイト数・・・・4096
※2016年に購入した6TB HDD
※ちなみに、この6TB HDDは MBRフォーマットである。

スポンサー リンク

HDDの名称(セクター別)について

  • 512 Native
    512E (Advanced Format /AFT) 
    4K Native
    • この3つは上の説明の通り。
      この名称が使ってあれば迷う事はない。
  • 4KセクターHDD
    • この単語がまぎらわしい。
    • 4K Native、AFT (512E)、二つの総称として両方を指すケースもある。どちらか一方を指している時もある。
    • 2011年~2014年頃は AFT (512E)を指して「4KセクターHDD」と呼んでいるケースが多い。
    • 文脈からどちらを指しているかを読み手が判断しなければならない、難しい単語。
  • Big Sector
    • こちらも4Kセクタの総称としてこの単語が使われる事がある。
      • 4KBセクタを512バイトにエミュレート・・・・AFT、512e
      • 4KBセクタをそのまま利用・・・・4Kネイティブ
      「Big Sector」という名称が使われる場合は、この2つ両方を指しているケースがほとんど。

自分の中で色々と混乱があったけど、「AFT」と「512e」は同じもの、「AFT」と「4K Native」は別物、「4Kセクター」や「Big Sector」が使われている場合は文脈から判断、という解釈をしておけば良いようだ。

Wikipediaの情報

容量の壁 - Wikipedia
リンク先の内容から、HDDのセクターに関連する項目をざっくり書き出すと、以下のようになる。(赤字は注意すべき点・緑文字の部分は私が付け足したもの)

  • 512 Native
    • AFT以前。従来のHDD。非AFT HDDと呼ばれたりする。
      物理セクターもOSから認識されるセクターサイズ(論理セクターサイズ)も、512バイトのもの。
  • Advanced Format (AFT / 512E)
    • この3つはおなじもの。
    • 物理セクターサイズ4096バイト、論理セクターサイズ512バイト。
    • HDD側の物理セクターサイズが4KBであっても、OS、コントローラーからはセクターサイズ512バイトのHDDとしてアクセスできるようにエミュレーションを行う。
    • Windows Vista/7/2008/2008 R2/2012/8でサポートする。
      それ以外のOS(XPなど)については言及がない。
    • アライメントずれさえなければ、XPでも問題なく使える模様。
    • 本当に問題なく作動するのはWindows7 SP1、Vista SP1から。
      Windows7 無印やVista 無印でも、アライメントがずれる場合がありパフォーマンスが落ちる場合がある。
    • 最近のSSD の場合、ほとんどの製品がAFTと考えてよい。
    • ディスククローンツールなども、AFT未対応なものを使うとパフォーマンスが落ちる。(アライメントずれが起きる)
  • 4K Native
    • 物理・論理セクターサイズともに4096バイトのもの。
    • Windows 8/2012でサポートする。
      (Windows7でもある程度作動する。ただしイメージバックアップなど一部の機能が使えない)

注意すべき点

Windows 7/Vista の場合、 fsutil コマンドを打っても物理セクターあたりのバイト数」は表示されない。

  • というよりも、Windows 7/Vista は 4K NativeなHDDは正常な利用ができない。正式サポートはWindows8 以降。
  • Windows 7/Vistaの場合、AFT HDD も 非AFT HDD も「セクターあたりのバイト数512」という結果だけ表示される。「そのHDDが AFT HDD (512E)か、非 AFTか?」は判別できない。
    判別するにはWindows8 以降が必要。

Vista(無印)以前の注意事項

Windows が AFT(512E)ディスクに対応したのは、7 / Vista SP1以降。Windows PEは 2.1以降。

4K Native HDD には、2TBの壁がない

4K NativeのHDDは、2TB以上でもMBR形式でフォーマットができる。
4K NativeのHDDは、2TB以上でも MBR形式でフォーマットができる。
▲クリックで拡大
 EaseUS Partition Master でHDD ステータスを確認した図

  • この図は、6TBのHDDでも、MBRフォーマットかつ「プライマリーパーティション1個」でフォーマットが可能だったものを例として挙げている。
  • 4096 ÷ 512 =8 という事で、MBRフォーマットでも従来(2TB)の8倍(16TB)まで認識可能になる。

4Kセクター、4K Native、AFT のHDDは同じモノ?別物?

前述したとおり「4Kセクター」は、「4K Native」と「AFT」両方の意味を含んでいる。

  • サイトによって、または文章内の流れ、記載された年代などにより、「4Kセクター HDD」の言葉が扱う範囲が違う。
    • 「4K Native HDD」のみの話題を扱っていたり
    • 「AFT HDD」のみの話題になっていたり
    • 両方の話題になっていたりする
    • (注: 4K NativeとAFTは 全く別物)

以前、ネット上の情報を読んでいるて、時々「4K Native」と「AFT」がほぼ同義のように扱われている感覚に陥り混乱することもあったけど、これも何となく理解できるようになってきた。

閑話休題

ページ上部で紹介した AFT HDD (512E) の画像
AFT HDD (512e)
▲クリックで拡大
実はこれ、Amazonで「4K セクター HDD」と明記されていた製品(Seagate ST3000DM001)を購入したのだけれど、Seagateのデータシート PDF を見たらしっかり512E と明記してあった。
※そして今ではAmazon の ST3000DM001 販売ページからは「4Kセクター」の文字は消えている。

この辺の混乱は、2012年~2014年頃のHDDの販売方法にもあったように思う。

  • 当時、大容量HDDは「4KセクターHDD」と「AFT HDD」の2種類が売られていた・・・・と思っていたが、どうやら どちらも「AFT HDD」だったらしい。
  • 2014年頃までは AFT HDDを「4KセクターHDD」と謳う業者と、そのまま「AFT HDD」と謳う業者、両方が存在していたようだ。
  • 当時はまだ「4K Native」な製品がほとんど無かったためだろうか?
    なぜこんなややこしいコトになっていたのか、理由は分からない。

こういう売り出し方をされた時に「4KセクターHDD」を購入してしまうと、「4KセクターHDD」は「AFT HDD」ではなく「4K Native」なのだ、思い込んでしまうケースがあるのだと感じた。(私も当時 勘違いしてしまった)

あとがき

今回の更新は、数年前からコメント欄やメールで掲載要望の多かった内容で、かつこちらの過去記事で間違った情報を書いてしまい、コメント欄で怒られた事もあった内容です。
まとめるのが難しくて時間がかかりましたが、ようやく記事化できました (^_^;

いろいろと理解できるようになった所で、過去に間違いを指摘して頂いたサイト内ページ (の手元に残してあるオリジナル) を確認してみると、確かに大きな間違いがありました。

  • 間違っていた場所
    X・・・・4KセクターのHDD はVista以降で扱える
    O・・・・AFT (512E) はVista以降で扱える
    O・・・・4K ネイティブなHDDは Windows8以降で扱える
  • 間違いの指摘を受けた場所
    X・・・・4KセクタのHDDは16TBまで認識可能
    O・・・・4KネイティブのHDDはGPTにしなくても16TBまで認識可能
  • さらに間違っていた部分
    4KネイティブなHDDの話を Windows7 と Windows8 の区別をしていないページに入れるのは不適切だった
    (さらに書くと、Windows7時代の情報ページにWindows8以降の情報をツギハギで追加したために変な事になっていた)
  • 当時、私は何を間違っていたのか
    • AFT と 512e は別物だと思っていた。
      (機能や仕組みは同じと理解は出来ていたけど、別物と思っていた)
    • さらに、AFT、512e、4Kセクター、4Kネイティブ、全てが別物と思っていた。
      (AFTや4Kネイティブは理解できるけど4K セクターHDDが分からない、雑誌やサイト、製品によって説明が全然違う・・・・と混乱していた)

うーん。確かにあの時は、よく分かっていなかった。
今回も改めて調べてみると、AFT と 512e を別物のように書いているページがあったり、「4Kセクタ」という単語がAFTを指しているのか4Kネイティブを指しているのかよく分からないページがあったりで、ある程度の正解が分かってからでなければかなり混乱してしまった。(そして理解してから読むと間違ったことは書いていなかった)

サイト内関連リンク

その他、参考にしたリンク