その1の続きです。人柱erレポートです(´∀`)ノ

マイニング用にビデオカード「MSI R9 280X Twin Frozr 4S OC」をもう一枚買ってしまいました。
MSI R9 280X Twin Frozr 4S OC
3枚目です( ̄▽ ̄;)

3枚目の280Xは、メインで利用しているPC (MB:ASUS P9X79 Deluxe)にインストールしました。さらばNVIDIA。さらばCUDA環境。。。

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まえがき

MSI R9 280X Twin Frozr 4S OCについては、ここ10日ほどの間で地雷臭が漂う情報をいくつか目にした事で、逆に手持ちのTwin Frozr 4S OCが静音・低発熱で作動している事がスゲエ気になりだし・・・無性にもう1枚欲しくなった次第です。。。

今回購入したのは以下
912-V277-072
▲モデルナンバー「912-V277-072」
(クリックでモデルナンバー部分が拡大されます。)
某所で爆熱の噂が上がってたロットを見つけてしまい、なんかもう衝動買いしてしまった。(^_^;

先に結論・まとめ

新しく買ったMSI R9 280X Twin Frozr 4S OCは、
確かに爆熱・爆音だった。
色々と目にした情報に間違いは無かった。

システムの消費電力をワットモニターで計測すると、先に買った個体より約50Wほど電力を余計に消費しているので、取り付けミスとか設定ミスとかではなく、明らかに初期状態で発熱と消費電力が大きい個体である事が確認できました。

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ただし、色々いじると普通の個体に戻る可能性あり

OCなしでマイニングに利用すると85℃超える。
1050MhzにOCすると軽く90℃超える。
旧BIOSに書き変えても制御不能で爆熱。
先に購入した2枚(912-V277-064)とは、明らかに性質の違うカードだった。

初めて購入したR9 280Xがこの個体だったら、間違いなく詰む('Α`)

しかし、色々弄ってたら何かのタイミングで(ある程度)普通の個体になった。

現在、マイニング中の280Xの状態は
 GPU: 1060Mhz 
 ハッシュレート730Kh/s
 FAN: 1750RPM(40%)
 GPU温度: 69~71℃(室温18℃)
 GPU電圧: 1.2V(ロック)
CPUクーラーに水冷FAN付けているので、ケース内エアフローはかなり悪い。ケース開放すれば64℃になる。この環境でGPU温度70℃なら上出来。

色々弄った経緯

まずはざっくりと紹介。もう少し詳しい情報はページ下段で書いています。
  • 購入直後
    ・・・・爆熱。GPU電圧固定、GPUクロック可変

     電圧はロックされていた。そのまま使うと爆熱。
    •  1000Mhzでも80~85℃に達する。
      ハッシュレートは690Kh/sくらい
    •  1050MhzまでOCすると90℃超える。危険。
      ハッシュレートは720Kh/sくらい。
    • 前に買った個体より、1~2%ほど速度が出ない。
  • BIOS差し替え
    ・・・・爆熱、GPU電圧可変、GPUクロック可変

     BIOSスイッチ切り替えて、ATIFlashで書き換え。
     書き換え元のBIOSはこれ
     電圧とTDPの大雑把な調整はVBE7こんな感じ
     AfterBurnerでGPU電圧の変更が可能(ただし±0.07V程度の範囲)
    •  GPU電圧の変更は出来るものの、発熱と消費電力に変化がない。 
    • GPU電圧を1.05Vまで下げても、GPU温度80℃と爆熱。
       (AfterBurnerでモニタリングしてるGPU電圧は動いているが、実際には反映されていない可能性あり)
  • BIOS元に戻す
    ・・・・GPU電圧固定、
    GPUクロックも固定され、爆熱が治まる
     sgminer4.0.0と cgminer3.7.2ではクロック変更出来なくなった。
     GPUクロックの変更が出来るのはsgminer4.1.0のみ。
     CCCやAfterBurnerですら、GPUクロックの変更が出来ない状態。
    •  BIOSスイッチを元に戻しただけなのに、何故か爆熱は治まった・・・。しかし、クロック固定されてしまった。

現時点では何が起きているか解らないッス・・・

感触としては (あくまで想像だけど)「BIOS書き換えの際にVBE7とAfterBurnerで設定した項目が、(書き替え時には有効にならず)BIOSを元に戻した時に有効になった」ってな感じです。

よく解らないのですが、電圧変更できない以外は、(ある程度は)普通のR9 280Xになりました。。。

以下は、上記でまとめたお話の詳細です。

マシン環境

M/B: ASUS P9X79 Deluxe
ビデオカード: MSI R9 280X Twin Frozr 4S OC
電源: SS-850KM
CPU: Core i7 3930K
CPU FAN: CWCH80 (簡易水冷クーラー)
メモリ: CMZ8GX3M2A 1600C9: 4枚(16GB)

マシン構成の備考

元々このマシンにはNVIDIA GTX570が刺さっていた。

R9 280Xの取り付け時の、私の手順
 1. AfterBurner (Ver2.3.1)削除
 2. NVIDIA製ドライバ&ユーティリティ削除→(再起動2~3回)
 3. Driver Fusion(無料版)でドライバのゴミ削除→(シャットダウン)
 4. GTX570取り外し& R9 280Xとりつけ
 5. Catalyst(添付CDを使わず、ネットから13.12を) 導入→(再起動)
 6. AfterBurner β版(3.0.0 Beta 18) インストール
この順序でR9 280Xをセッティングした。

(重要)マイニング時、消費電力のチェックに利用する機材

システム込みで350W
ワットモニター
今回入手した280Xは、電圧・クロック、共に正しくモニタリング出来ていない感じがしたので、ワットモニターで消費電力をチェックしつつ、GPU調整を行いました。

私の所有しているMSI R9 280X Twin Frozr 4S OCは3枚とも、GPU-Zの電圧モニタリングは全くアテにならないです。AfterBurnerやcgminerでGPU電圧を変えても、GPU-Zに反映されません。
また[912-V277-064]の方はAfterBurnerでモニタリング可能ですが、[912-V277-072]はAfterBurnerでもモニタリング出来ません。

システムの消費電力と、GPU温度で管理しないと、何が起きているか理解できず、右往左往します。ワットモニター持ってて良かったです。。。

※考察
現状、様々なツールがUEFI対応版R9 280Xに未対応なだけかも。
いずれこの現状が改善されると良いなあ。。。

マイニングツールの備考

主にCGMiner3.7.2とsgminer4.0.0を利用。
途中からsgminer4.1.0を利用。

基本的な設定は
-I 13 -g 2 -w 256 --thread-concurrency 8192 --no-submit-stale

※備考
UEFI対応BIOSを搭載したR9 280Xの場合、sgminer4.1.0じゃないと 電圧、FAN、クロックの制御が出来ないかも。

爆熱→通常作動の詳細

  • 参考1: GTX 570 利用時
    • アイドル時 消費電力 130W
    • マイニング時
        消費電力 375W (デフォルト)
        消費電力 335W (GPU電圧 0.975V→0.915Vに変更)
      ハッシュレート240Kh/s
    • GPUフル回転した場合
        デフォルト・・・・245W上昇
        電圧調整後・・・・205W上昇
    • 参考
       GTX 570のTDP・・・・219W
       R9 280XのTDP・・・・250W
  • 参考2: 先に買ったMSI R9 280X(別マシン)
    • アイドル時 消費電力 110W
    • マイニング時 (280X設定デフォルト)
        280X 1枚稼動・・・・消費電力 360W
        280X 2枚稼動・・・・消費電力 610W
      1枚あたり約250W 消費電力が上がる。
    • 電圧変更したくて、BIOS書き換えた。
      (AfterBurnerで電圧調整1.2V→1.07V)
      電圧変更後のマイニング 
        280X 1枚稼動・・・・消費電力 330W
        280X 2枚稼動・・・・消費電力 535W
      1枚あたり約210W 消費電力が上がる。
    • BIOS書き換え後もアイドル時にクロックダウン及び電圧低下で省エネモードに移行する。
    • 特に困った現象なし。
      GPU温度
       上側・・・・75℃
       下側・・・・60℃
       室温・・・・13℃
  • 新たに購入したR9 280X 取り付け直後
    • アイドル時 消費電力 125W
    • マイニング時
        消費電力 420W (デフォルト)
        GPU電圧変更、GPUクロック変更が効かない感じ。
      消費電力の増加・・・・約300W
      ハッシュレート 690Kh/s
    • エアフローの問題じゃない。消費電力が50W違う。明らかに別物。
    • CGMiner3.7.2、sgminer4.0.0でマイニングすると
      GPU温度が軽く85℃オーバーする。
      FANはほぼ全開。
    • CGMiner、sgminerからFAN制御できない。
    • GPUクロックをどんだけ下げても、発熱は収まらない。
    • GPU電圧はロックされている。CCC、AfterBurner他、色んなツールを使ってみるも、モニタリングできる電圧は1.200Vで固定。システム消費電力も420W前後で一定。
    • GPUクロックも、変更出来ない感じ。
      AfterBurner上ではクロック変化するが、CGMiner上のハッシュレートに変化が出ない。システム消費電力も420W前後で一定。
  • BIOSを書き換えてみる。
    • アイドル時 消費電力 210W
       アイドル時クロックダウンしなくなった。
       (AfterBurnerでULPSを切った為と思われる。)
    • マイニング時
        消費電力 400W (FANは70%前後)
        GPU電圧変更・・・・出来ない感じ?
        GPUクロック変更・・・・一応出来る。
      消費電力の増加・・・・約280W 
      ハッシュレート 670~710Kh/s (710以上に上がらない)
    • 多少は発熱・消費電力が抑えられた。しかし
      GPU電圧を1.125~1.2Vの範囲で変化させても、

      GPUクロックを950~1050Mhzの範囲で変化させても、
      消費電力400W、発熱80℃で変化しない。
    • 書き換え元として利用したBIOS
      VGA Bios Collection: MSI R9 280X 3072 MB |techPowerUp
      VBE7 こんな感じ に電圧変更した。
    • CGMiner3.7.2、sgminer4.0.0でマイニングすると
      GPU温度は78~82℃くらい。
    • BIOS書き換え後は、CGMiner・sgminerからFAN制御が出来るようになっていた。
      --temp-target 77 --temp-cutoff 81 --gpu-fan 40-90 --auto-fan --auto-gpu
      ▲この一文を追加してた。ハッシュレートが710以上に上がらない原因はコレかも。
  • BIOSを元に戻してみる
    • アイドル時 消費電力 190W
       アイドル時クロックダウンしなくなった。
      (BIOS書き換え時にAfterBurnerで変更したULPSの項目がそのまま動かなくなった感じ。)
    • マイニング時
        消費電力 350W (FANは40%前後)
        GPU電圧変更・・・・出来ない
        GPUクロック変更・・・・出来ない
        アイドル時に省エネモードに移行しない。
      消費電力の増加・・・・約230W
    • ようやく正常と思える消費電力と発熱になったが、AfterBurnerでクロックやFANの制御全般が全く出来なくなった。
    • CGMiner3.7.2、sgminer4.0.0でも制御できない。
      唯一、sgminer4.1.0のみ、クロックやFANの制御が可能だった。

      • クロックは1000~1060Mhzで可変する
      • ハッシュレートはちゃんと695~732あたりで反映される
      • しかし・・・
        クロックを変動させてもGPU温度は69~71℃で変化なし。
        クロックを変動させても消費電力は350Wで変化なし。
    • クロック数とハッシュレートは変化するのに、消費電力とGPU温度が変化しないとか・・・意味が解らん。
      消費電力や発熱に関しては、だいたい狙った辺りに落ち着いてくれたけど・・・これは一体 何が起きているんだ。。。('Α`)

BIOS書き換え時にAfterBurnerで設定した項目が、BIOSを元に戻した後に反映されているのなら、納得が行く項目がいくつかある。

今度たっぷり時間が取れる時に、もう一度BIOSの書き換えを行い、GPU電圧やULPSの指定をやり直してみる予定。

スクリーンショット

マイニング中
個体C
1020Mhz、電圧不明(たぶん1.2V)、700Kh/s、70℃、1580RPM
撮影時の室温19℃
sgminer4.0.0のauto-fanが効いていれば1750RPMになる筈なのだが、効いていないっぽい。(sgminer4.1.0使うと1750RPMになる)

ATIFlashでBIOS書き換え中
R9 280Xのコア情報の確認
▲064、072、共にXTLコア。

VBE7でBIOS情報確認
912-V277-072

 

このページの主な内容は、ここまで。

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以下はオマケ。

3枚目購入の経緯

購入のキッカケは以下。
1週間前、以下の838さんに絡んでみた結果、気になる情報を得たのが始まり。

【MONA】Monacoin情報交換スレ 4ブロック目【COIN】スレ
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/software/1391829523/838-851

※余談: 今 自分の書き込みを見ると、独りよがり&極端な表現になってたのが恥ずかしい。。。
けどまあ大きく間違っていないから良しとするか('Α`)

838 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2014/02/13(木) 16:48:01.32 ID:KigOl5aaP

R9 280X Twin Frozr 4S OCで掘ってる人いる?
GPU温度が95度とかとんでもない事になってフリーズするんだけどこんな発熱するもの?
ファン速度MAXにして91度くらい
ちなcgminer3.7.2

848 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/02/13(木) 17:34:17.70 ID:HToqfpVk0

>>838

R9 280X Twin Frozr 4S OCの初期ロットには、オーバーヒトするバグがある。
BIOS変更で対応するしかない。

R9 280X Twin Frozr 4S OCの現行ロットはBIOSがUEFI完全対応となり、
アフターバーナーなど既存のOCツールでは変更できない項目が出てくる。

2013年12月頃のBIOSを使うと、どっちの問題も解消される。

詳しい事は今書いてる途中。
https://freesoft.tvbok.com/freesoft/vga_gpu/msi_r9_280x_twin_frozr_4s_oc_-.html

うちのTwin Frozr 4S OCは室温15℃の1枚稼動なら60度前後だよ。
MEmMcKYAWfdX1r3XkoWBoweJTSjtDgdqRo

850 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2014/02/13(木) 18:17:11.89 ID:KigOl5aaP

>>848
12月頃のbiosに書き換えてみたけど相変わらずだな
11月のbiosでもダメだった
どっちのbiosでも電圧変更は無理
95度まで突っ走ってくよ

あと>>700の末尾に--gpu-auto加えると90度で停止するけど温度下がって再開されても掘ってくれない


851 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2014/02/13(木) 18:22:28.61 ID:KigOl5aaP

すまん--auto-gpuの間違い

いろんなbiosに書き換えて試してみるかな

あとバージョンは912-V277-072だよ

そして先日、近所のお店で「問題の912-V277-072」を見つけてしまった。。。
912-V277-072
▲クリックでモデルナンバー部分が拡大されます。
なんかもう衝動買い。吸い込まれるように買ってしまった。

さらに気になる情報が・・・・

【MONA】Monacoin情報交換スレ 5ブロック目【COIN】スレ
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/software/1392333266/457

457 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2014/02/16(日) 15:35:16.43 ID:sfbU2TOLP
R9 280X Twin Frozr 4S OCが発熱酷すぎて壊れた
BIOSは最終版が載ってたから問題ないはずだけど室温15度でまな板で組んでて90度行ってた
買って4日だから初期不良で問い合わせてみるけど

この方のその後が気になる。

おまけ: 海外サイトで情報を集めたい場合

海外サイトでMSI製R9 280Xの情報を集めたい時は・・・
「MSI R9 280X」または「R9 280X GAMING 3G」で検索しましょう。
海外では「Twin Frozr 4S OC」というネーミングで呼ばれていないようです。