2016.05.12 17時: 後半の色温度関連の項目に参考リンク追記

はじめに補足

このページは2015年8月末に公開していますが、
GH4に V-Log 搭載が発表される前、2015年6月頃に書いたものです。
(ストック記事として書いたまま公開を忘れていた)

2015年9月には、GH4は有償でV-Log対応がはじまり、おそらくそれと同じタイミングで GH4 のマイナーチェンジ版 (GH4R)が発表されるため、「このページに書いた内容はその前に公開しておかないと大幅改定の必要が出てくるなあ・・・」と感じ、現在のブログ更新の流れをぶった切って8月中に公開です( ̄▽ ̄;)

以下本文

過去何度が話題にした舞台撮影時の白トビ問題は、GH4やGM5のハイライトシャドウやコントラストの設定でもギリギリ解決しそう。
GH4買ってよかったヾ(*´Д`*)ノ

このページの内容

  • GH4のお陰で、ようやく三脚固定撮影で白トビほぼ無しで撮影できた。
    • もう少し厳しい条件になった場合は白トビしそうだけど、このままGH4にV-Logが搭載されなくても後悔しないぜ・・・!てな手ごたえを感じた。
  • LED照明を多用する舞台撮影する時の色温度設定は、4200~4500KBが良いなあ・・・と思った
  • LEDの単色照明は蛍光灯よりもフリッカーが発生しやすいので注意。
  • 自分用まとめ
    • 舞台全体を三脚固定で撮る場合は
      • GH4 コントラスト-5/彩度-3~-4/ハイライト-2/シャドウ+2/マスターペデスタル+15/露出-3.00EVで撮る。
        • GH1/GH2では、露出-2~-3EVで暗い舞台を撮ると諧調不足に悩まされたが、今回は結構諧調が残っていた
          (たまたま、かもしれない)
          (今更気が付いたが、GH3は三脚固定カメラとしては(屋内ステージ撮影で)一度も使っていなかった)
      • 上記露出設定は、舞台背景に黒が多い場合のお話。
        舞台のセットや背景が明るい色の場合は-3.00EVにしなくてもOK。
      • 彩度を下げすぎない。
    • 手持ちカメラ側は
      • コントラスト-5/彩度-5/ハイライト-2/シャドウ+2/マスターペデスタル+15/露出-1.0~-1.33EVくらいで撮る事。
      • そこそこアップでとる時は、彩度低くてもOK
        彩度は三脚固定カメラより1~2段低く設定すること。
      • MFする時はコントラストやシャープネスを多少上げること。
        (フォーカスピーキングの検知精度を上げるため)
    • ホワイトバランスは 4200~4500KBで。
      • 背面モニタを見ながらB+2/M+2くらいに微調整する。
      • 過去のデータやネット上の情報をあてにせず、現場で自分の目を信じて微調整すること。

ステージ撮影での白トビについて

サンプル画像(人形でシミュレーション)
テスト撮影の切り抜き画像
▲こういう状況(ほぼ真っ黒な背景で人物一人にスポットが当たる)で、なるべく白トビしないよう撮りたい。
しかも三脚固定撮影で、撮影中カメラに触れない状況で。

そしてこの難問は、GH4でコントラストを低くし、ダイナミックレンジを広く取る事で(ある程度は)解決できた。

例えばこんなシーンの場合
こんなシーン
舞台全体が暗く、狭い範囲にスポットが当たっている場合。
露出オートで舞台全体を撮っている場合は、黒い部分の面積に引っ張られてしまい、どうしても白トビしちゃう。

各カメラの設定

上の画像を撮影した時の各カメラのセッティング

  • GH2・・・・
      ノスタルジック-2/-2/-2/0 (B+5設定はしなかった)/-2.66EV
  • GM5・・・・
      NAT -5/-2/-3/-2 /ハイライト-2シャドウ+2/-2.66EV
  • GH4・・・・
      NAT -5/-2/-3/-2/0 /ハイライト-2シャドウ+2/
      PED+15/-3.0EVおよび-2.0EV、2回撮影
メモ
  • 色彩-2だとチョット彩度が高すぎた。次は-3か-4で。
    (以前-5で撮った時は彩度低すぎて補正に困った)
  • マスターペデスタル+15で露出をマイナスに振った場合、カメラは自動的に(浮いた黒を抑えるために)-0.66~-1EVくらい暗めの露出になる・・・という感じかな?

白トビのサンプル

上で紹介したシーンの、各カメラで撮影した画像。
3回公演を撮影させて貰えたので、GH2/GM5/GH4で撮り比べた
※身バレが怖いので写真は小さめですm(_ _)m
Help開くのに成功した図
左から
GH2 -2.66EV (服に諧調残っているけど顔が完全に白トビしてる)
GH4 -3.00EV (かなり理想的な露出)
GM5 -2.66EV (ギリギリ白トビしてない。スーパーホワイトあり)
GH4 -2.00EV (GH2よりマシだけどギリギリ白トビしてる。スーパーホワイトあり)

  • GH4の-3.0EVでかなり理想に近くなった。ちゅうか、不自然なくらい-2.66EVとの差が大きい。不思議。(この回だけ照明効果が暗かったのかもしれない)
  • -2.0EVでも大丈夫かな~と思ったら残念な結果になった。
  • GM5の-2.66EVもギリギリ飛んでいない。
  • -3.0EVで撮るとスポットのシーンは丁度良くなるものの、通常シーンをかなり明るく補正しないとダメ。
    • 明るく補正し過ぎるとノイズが気になるけど・・・その分 低ISOで撮れてるからまあ良しとするか。
    • GH4/GM5共に、思ったより暗部のデータがしっかりしていて、ソコソコの補正が出来た。(GH2の頃より暗部は数倍しっかりしたデータが残っている)
    • 背景が明るい舞台装置の時は、-3.0EV補正は通用しない気がするので、今後の撮影の時は注意する事。
  • GH4とGM5にはスーパーホワイトが存在しているので、このレベルの白トビなら(かなり苦しいけど)諧調を復活させる事が可能。(次ページで話題にしてるけど GM5にもスーパーホワイトがあった!)

他のシーンでも同様の結果に
Help開くのに成功した図
先の画像とだいたい似た傾向になってる。
左から
GH2 -2.66EV (白トビしてる)
GH4 -3.00EV (かなり理想的な露出)
GM5 -2.66EV (ギリギリ白トビしてない。スーパーホワイトあり)
GH4 -2.00EV (ギリギリ白トビしてない。スーパーホワイトあり)
こちらも似たような結果に。

  • GM5の-2.66EVとGH4の-2.0EVが同じくらいの露出になってる。
  • GH2の-2.66EVとGH4の-3.0EVが同じくらいの露出になってる。
    (ただしGH2は顔面白トビで使えないデータになってる。)

 

露出の注意点

これ以上キレイに写したい場合は、三脚固定カメラもオートにせず、マニュアルで操作するしかないみたい。

ハンドリングできるカメラの方は露出-0.66~1.33EV程度にしておく。
人物の全身ショットやバストアップを撮る場合、(自動露出補正がそれなりに適切に働くので) -2.0~-3.0EVでは暗くなり過ぎる。

色温度について

最近は(というより、2013年頃から)舞台照明でもLED照明が増えてきた。
「生あかり」の色温度が凄く違う。
※昔ながらの一般的な照明・・・・白熱灯、タングステンライト/ハロゲンライト

従来の白熱灯照明の舞台の場合

  • 色温度は3000KB~3500KBで撮影する。
  • 2016.05.12追記
    「白熱電球やハロゲン電球は、調光すると色温度も下がる」
    色温度について | 照明機材の盛り合わせ@京大11月祭
    • これ知らなかった。
    • 暗い雰囲気のシーンが黄色~赤に被ってしまう現象、ようやく謎が解けた。
    • 照明絞っている舞台などでは思い切って2500~2700KBくらいにする。

LED照明を使っている場合

  • 2013年頃から、従来の白熱灯照明より LED照明の方が割合が増えてきた。
  • ホールさん、照明さん、演出さんの好みで、白熱灯を多用する場合、LED照明を多用する場合があり、現場によってどういう照明プランになっているかが本当にマチマチ。
  • 色温度3500KB・・・・LED照明が青くなりすぎ不自然
  • 色温度5000~5500KB・・・・白熱灯が黄色くなりすぎ不自然
  • 4200~4500KBあたりにしておけば、どちらの照明でもそれなりの色になる。
  • その他
    • GH2/GM5/GH4、3台共4500KBに設定しても撮れた画の色が全然違った。背面モニタに写っていた時点でも色味は違っていたので、モニタの色を信じて撮影直前に微調整するのが吉。
    • アップで撮る時と、引きで全体を撮る時で、色の乗り方が全然違う。これは今後の課題。
    • というか解決しないかも。。。

その他の注意事項(フリッカー)

LED照明のフリッカーは蛍光灯より酷い(点滅が早い)。

  • スモークを炊き、かつLED照明の青や赤の単色照明が当たると、(西日本で)シャッタースピード1/60にしていても、ゆるやかなフリッカーノイズが写ってしまう。(西日本は:60Hz電源)
  • 多色のLEDが混合されている場合は、フリッカーノイズは確認できないレベルに収まる。
  • GH4なら、シンクロスキャンを使えばこのフリッカーを消す事も可能だが、現場でその時間を確保するのがなかなか難しい。
    あと、急にシャッタースピードを変えたくなった時、対処に困る。

その他の注意事項(カメラのぶれ)

望遠レンズのブレをなめてた。

  • 鉄筋コンクリートの建物の3階にあるホールで舞台撮影。
  • パフォーマーが舞台上でガンガンジャンプする。
  • 舞台から12m離れた所から動画撮影。三脚使用。
  • 望遠レンズで撮影していると、このパフォーマーのジャンプの振動が、カメラに伝わりブレる。
    • 野球やサッカーの中継を見ていると、観客の一斉ジャンプでカメラが揺れてしまっているアレ。
    • 建物の構造と撮影位置によっては、1~2の人がジャンプするだけでこの振動はカメラに伝わってしまう。
  • 35mmフィルム換算100mmくらいまでは気にならないが、150mmくらいの望遠レンズになるとちょっと気になるレベルのブレになる。
  • 三脚撮影でも手ブレ補正有効にした方が良いかもしれない。
  • 手ブレ補正有効にすると、カメラをパン・チルトした時に1~2秒の遅延が発生したり、画像がスムーズに流れなくなるので、撮影時に注意。