2016.04.21: 自分のメモ用にページ構成変更

Premiere Pro CCを使ってDVDやブルーレイ形式で動画を書き出す際、音声をAC3形式にするとソースと比較して音量や音圧が大きく変わっちゃう(小さくなる)現象に出くわしたのでメモ。

ソース音源からボリューム変更したくない場合はココ

以下でボリュームが変わらなくなる。
ソース音源からボリューム変更したくない場合
▲ダイナミックレンジコントロールを「なし」にする。

原因: Dolby Digital音声の出力時、新しいパラメータが加えられている。

当初は原因が分からず困惑したのですが、Dolby Digital音声の出力ダイアログに新しいパラメータが加えられていて、それらの設定でボリュームが小さくなっているのが原因でした。

Dolby Digital音声の出力ダイアログ
Premiere ProのDolby Digital音声の出力時の、新しいパラメータ
▲クリックで拡大
矢印部分が新しく加わったパラメータ。
これに気が付かずにデフォルトで出力すると、音声がメチャメチャ小さくなってしまいます。

新しいパラメータは、(多分)テレビやDVDデッキ用

色々試して見た所、どうやらこの新しいパラメータをデフォルトで利用すると、家庭用DVDデッキやテレビで再生した場合に丁度良いボリュームに自動調整してくれる、、、という事が分かりました。
ここの値は、変に調整しない方が良さそうな感じです。

調整しつつボリュームを上げたい場合はココ

ボリュームを上げたい場合はココ
▲Maxの115まで上げると、PCで再生した時によい感じのボリュームになる
※(テレビで再生する時は結構デカイ音になる)
※(Youtubeなどにアップしたい場合は、この音圧でも他の動画に負ける)

あとがき&まとめ

ツールの挙動をしっかり把握しておけば、TV用のコンテンツを作成する際の強力なツールになりそうです。という事で、当初かなり困惑したこの機能は、とても良いものなのだ、と前向きに受け入れる事にします。

ネット動画が音圧競争の世界に入ってしまい、(私も含めその辺の事情を知らない人が)そういう素材を利用してDVDやBlu-rayを製作すると、TV では聞くに堪えない音量のコンテンツが出来上がってしまうため、このような機能が搭載され、デフォルトで有効設定になったのだろう、と推測しました。